福聚講

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現代人の霊体験・・1

2018-05-21 | 先祖供養
現代人の霊体験・・1
先祖供養の必要性を様々な角度からここで書いてきていますが、供養の前提となるのが霊の存在です。
現代人も霊の存在を認識していることを何回かに分けて書いていきます。
・キュブラー・ロスは無数の臨死体験を分析して有名な「死ぬ瞬間(1969)」を著しましたがそこで多くの臨死体験を分析して「私は死後の生を知っている」「肉体は繭に過ぎず、内なる本当の自己は不死であり・・」といっています。同じく「プルーフ・オブ・ヘブン」では著者の脳神経外科医のアレグザンダー博士が急性髄膜炎で臨死体験をした時現れたのは夭折した妹だったと書いています。
外国の霊体験以上に日本人も霊魂の存在を肯定的に感じ始めています。
① 統計数理研究所『日本人の国民性調査』(2013年)の調査では、『あの世』を“信じるという人は1958年の平均20%から50年を経て2008年は平均38%へと倍増し更に2013年では40%と増えてきています。特に20歳代では49%と半数が「信じる」としています。また先祖を尊ぶかという問いには40年前とほぼ同じ65%が尊ぶと答えています。
② 学生宗教意識調査総合分析(1995年度~2015年度、國學院大學が20年間に12回の調査を6万6千人余の学生を対象に行った解析)結果が以前読売新聞や中外日報にでていましたがこれをまとめるとこうなります。
・宗教に関心があると答えた人の割合は、1990年代の20%台半ばから2000年代以降は50%に増加。
・信仰を持っている割合は10・2%でほぼ横ばい。
・神や霊魂の存在は2割強が「信じる」と答えたがこれは微増。
・霊魂の存在や先祖の見守りに肯定的な回答は一貫して6割前後。
・神棚や仏壇がある家の割合については97年以降神棚は約15ポイント、仏壇は約10ポイント減少。
・散骨・自然葬を希望するという学生は、90年代後半は3割程度であったが、15年は2割程度と減少している。
・初詣や墓参りをする学生の割合は変化がなく約5割。

③ NHK放送文化研究所が「ISSP国際比較調査(宗教)」として2008年に1800人対象に行った調査では以下のことが出ている。
・宗教を信仰している人 は4割程度だが,仏教への親しみは10年前よ り増加。1998年と比較すると,親しみを感じる割合 は,仏教は49%から65%に,神道は15%から 21%にそれぞれ増加している,
・仏壇については,「毎日」または「ときどき」 拝む人がいずれも23%で,「拝むこともある」人 は21%。「まったく拝まない」人は5%。 神棚については,「拝むことがある」という 人が25%で最も多く,「ときどき」は14%,「毎 日」は11%。「まったく拝まない」は10% 。神棚は,仏壇に比べて拝む人の割合 が低く,拝む頻度も多くはない。
・墓参りや初もうでは9割以上の人が行っている。
・霊魂やあの世と いった“宗教的なもの”は,若い人ほど信じて いる人が多いなどの結果が得られた。「ある」 という人が最も多かったの は,「祖先の霊的な力」の 47%で,ほぼ半数。「死後の世界」は 44%,「輪廻転生」は42% の人が「ある」と考えてい る。また,「涅槃」「天国」 「地獄」についても,3割 程度の人が「ある」と答え た。すべての項目につい て「ない」と答えた人はわ ずか14%。
・若い人の多くは, 宗教を信仰しているわけではないのに,「霊 魂」や「あの世」などの“宗教的なもの”の存 在は信じている,一方,高齢者は,信仰を持 ち,ふだんから仏壇を拝んではいるが,“宗教 的なもの”の存在はあまり信じていない
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