今日は芭蕉忌です。芭蕉は元禄7年10月12日(1694年11月28日)に60歳で没しています。臨済宗の佛頂禅師に深く影響を受けたとされ、「古池やかわずとびこむ水の音」等の句も深い禪味を感じさせます。
「奥の細道」には以下の様な記述があります。
「当国雲岸寺のおくに佛頂和尚山居跡あり。
『竪横の五尺にたらぬ草の庵
むすぶもくやし雨なかりせば
と、松の炭して岩に書付侍り』と、いつぞや聞え給ふ。其跡みんと雲岸寺に杖を曳ば、人々すゝんで共にいざなひ、若き人おほく道のほど打さはぎて、おぼえず彼梺に到る。山はおくあるけしきにて、谷道遥に、松杉黒く、苔したゞりて、卯月の天今猶寒し。十景尽る所、橋をわたつて山門に入。 さて、かの跡はいづくのほどにやと、後の山によぢのぼれば、石上の小庵岩窟にむすびかけたり。妙禅師の死関、法雲法師の石室をみるがごとし。
木啄も庵はやぶらず夏木立
と、とりあへぬ一句を柱に残侍し。 (おくのほそ道)」
この「木啄も庵はやぶらず夏木立」という句を見るたびに、太龍寺求聞持行の時に求聞持堂の外壁をトントンといつまでもつついていた鳥がいたのを思いだします。
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