昨夜NHKBS「空旅中国」で御大師様が赤岸鎮から長安まで辿られた径路の番組を見ました。御大師様の入唐径路は
「弘法大師長安への道・高野山大学」に詳しいのでそれのほうがはるかに詳しいものでしたが、
空撮で通られたその山々の厳しさや閔江のすさまじさを見て大師は唐に着かれてからも大変な苦労をされていたことを改めて感じました。ナレーションで、大師は「現世で人々を幸せにしたいと願い即身成仏の教えを学びにこられた」という趣旨をはなしておりまさにそのために筆舌に尽くしがたい苦労をされたことを改めて思い知りました。
また
・青変天目茶碗が唐では廃絶し日本にのみ残っていることに触れて、密教も恵果和尚から大師に伝えられて日本にのみ残っているといっていたこと、
・赤岸村の「空海大師記念堂」、
・福州の開元寺にある錫杖をお持ちの大師像、
・仙霞古道の関所跡にある大師像とそこの老婆が「空海様」の像と知っていたこと、
等は感動しました。
当方も数十年前地元蘇州の役人に案内されて蘇州の寒山寺で恥を顧みず揮毫したことや霊厳山寺でお寺の人が大切にしている小さな大師像をお参りしたことを思いだしました。当時もっとお大師様のご足跡をたどるべきであったと後悔しています。