福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仁王般若波羅密多経その2

2012-10-14 | 諸経
 仁王般若波羅密多経二諦品第四

  無相第一義 無自無他作(無相の第一義は 自も無く他作も無し
因縁本自有 無自無他作(因縁は本より自ら有にして 自も無く他作も無し
法性本無性 第一義空如(法性は本より無性なり 第一義も空如なり
諸有本有法 三假集假有( 諸有は本より有法にして 三假の集は假有なり
無無諦實無 寂滅第一空(無と無との諦は實に無なり 寂滅にして第一空なり
諸法因縁有 有無義如是(諸法は因縁の有なり 有無の義は是の如し
有無本自二 譬若牛二角(有と無とは本より自ら二なり 譬へば牛の二角の若し
照解見無二 二諦常不即( 照解すれば無二なりと見るも 二諦は常に即せず
解心見不二 求二不可得(解心は不二なりと見る 二を求むるに不可得なり
非謂二諦一 非二何可得( 二諦は一なりと謂に非ず 非二も何ぞ得べけんや
於解常自一 於諦常自二(解に於ては常に自ら一にして 諦においては常に自ら二なり
通達此無二 眞入第一義(此の無二に通達すれば 眞に第一義に入る
世諦幻化起 譬如虚空華(世諦は幻化より起る 譬へば虚空の華のごとし
如影三手無 因縁故誑有( 影と三手との無なるがごとく 因縁の故に誑有なり
幻化見幻化 衆生名幻諦(幻化は幻化を見る 衆生を幻諦となずく
幻師見幻法 諦實則皆無(幻師は幻法を見れども 諦實は則ち無なり
名爲諸佛觀 菩薩觀亦然(これを名ずけて諸佛の觀となす 菩薩の觀もまた然かなり
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 護国の大法仁王経法を修法して | トップ | 仁王般若波羅密多経その3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事