福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

光明真言袖鑑その10

2014-05-15 | 法話
いはんや
三世諸仏の因位の行願十方浄土の荘厳の功徳をや、すべてあら
ゆる仏法この一字にもれたるはなし、その阿字とはすなはちこ
の真言の初にありて廿三字の肝心なれば、阿字即ち光明真言な
り若人の臨終などには経文念仏のみじかきもなを難行となりて
となへがたし、かゝるときは余の勤をさしおいてそのかわりに
唯阿字を念ずべし。阿字とはこれ我等が出入の息風なれば、二
六時中相続して眠の中にも絶間なくとなふるは唯此真言ばかり
なり。故に摂真実経には阿字を自性成就の真言なりと名づけた
まへり、この義をよく心得て臨終するときは真言念仏はいふに
及ばず、惣じて八万の仏法を唱ながら終をとる人なり、往生成
仏の秘術これにすぎたるはなし。まことに易修易行やすくたす
かることの最第一速疾成仏の神通乗なり。若信ありて誦せんと
おもはば真言の阿闍梨にあふて伝授すべし、しかれども授べき
縁なくんばこの真言ばかりはさずからずとも、よく/\ただし
おぼえて怠なくとなふべし、もし又真言師にあはば度々授りて
唱ふれば増功徳広大成べし。
おんあぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどまじんばら はらばりたや うん
(光明真言袖鑑)

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