福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

十三佛和讃

2012-04-13 | 法話
十三佛和讃
帰命頂礼十三佛 その名は如来また菩薩 明王尊とわかれども もとより一佛一体の
衆生を救う御本尊 大悲の誓ひぞ ありがたき
(初七日には不動尊 外には憤怒の相を見せ 内には慈悲の御心
 二七日には釈迦如来 五百の大願発起して あまねく衆生を救うなり
 三七日には文殊師利 三世の佛の智母と聞く 五五のぼさつ(注1)の一人なり
 四七日には普賢尊  十大願(注2)を発起して 浄土往生をすすめたり
 五七日には地蔵尊  六道冥土の迷い子を 救いたまふぞありがたき
 六七日には弥勒尊  釈迦のみあとを継ぎたまふ 当来三世の導師なり
 七七日には薬師佛  浄瑠璃世界に在して 衆生の病苦を除かるる
 百カ日には観世音  三十三に身を分けて 衆生を摂取なしたまふ
 一周忌には大勢至  威猛の徳をそなえつつ 弥陀の行化を助くなり
 三周忌には阿弥陀仏 六八(注3)超世の大願に 衆生を救い取りたまふ
 七回忌には阿閦佛  またのみなは無動にて 今の果成が尊とけれ
 十三回忌は大日尊  法界宮にましまして 六大無碍に自在なり
 三十三回忌は虚空蔵 有漏無漏の福智を与えんと 誓ひたまふぞありがたき)
されば吾人思うべし 死したる人のあと弔ひ 歎くは死者の為ならじ 後を弔ふ仏事こそ
共に菩提の種ぞかし ただ願わくは十三佛の 仏の誓ひたのむべし。


(注1)五五の菩薩とは阿弥陀仏を念じる人の臨終を導き給う二十五の仏で「往生要集」等によれば「觀世音菩薩。大勢 至菩薩。藥王菩薩。藥上菩薩。普賢菩薩。法自在菩薩。師子吼菩薩。陀羅尼菩薩。虚空藏菩薩。徳藏菩薩。寶藏菩薩。金藏菩薩。金剛藏菩薩。光明王菩薩。山海慧菩薩。華嚴王菩薩。衆寶王菩薩。月光王菩薩。日照王菩薩。三昧王菩薩。定自在王菩薩。大自在王菩薩。白象王菩薩。大威徳王菩薩。無邊身菩薩。」とされる。
(注2)普賢十大願とは華厳経に説く普賢菩薩の願で、「禮敬諸佛願、稱讚如來願、廣修供養願、懺悔業障願、隨喜功願、請轉法輪願、請佛住世願、常隨佛學願、恒順眾生願、普皆回向。」
(注3)阿弥陀仏四十八願とは「無三悪趣の願・ 不更悪趣の願・悉皆金色の願・ 無有好醜の願・令識宿命の願・ 令得天眼の願・天耳遥聞の願・ 他心悉知の願・神足如意の願・不貪計心の願・必至滅度の願・ 光明無量の願・寿命無量の願・声聞無量の願・眷属長寿の願・離諸不善の願・諸仏称名の願・至心信楽の願・至心発願の願・至心回向の願・具足諸相の願・還相回向の願・供養諸仏の願・供養如意の願・説一切智の願・得金剛身の願・万物厳浄の願・道場樹の願・得弁才智の願・弁才無尽の願・国土清浄の願・妙香合成の願・触光柔軟の願・聞名得忍の願・女人往生の願・聞名梵行の願・作礼致敬の願・衣服随念の願・常受快楽の願・見諸仏土の願・聞名具根の願・聞名特定の願・聞名生貴の願・聞名具徳の願・聞名見仏の願・随意聞法の願・聞名不退の願・得三法忍の願」
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