山本玄峰老師は稀代の名僧ですがその生い立ちは悲惨なものでした。玄峰老師は生まれてすぐ、湯の峰温泉の道端に捨てられ、地元の岡本家に拾われ筏流しをしていました。そのころ次第に目が見えなくなり遂に失明、四国88所を裸足でお参りして33番雪渓寺まできて行き倒れました。そのとき、雪蹊寺の山本太玄老師に助けられましたが玄峰老師は、太玄老師に次のように尋ねました。「修行をしたら、亡くなったお母さんに会えますか?」。太玄老師は「しっかり修行さえすれば亡くなったお母さんに会うことができる」と答えたといいます。これが玄峰老師が名僧になるまで人並外れた修行をされた動機だったのです。
当方も玄峰老師にははるかに及びませんが10年前四国21番太龍寺での孤独な求聞持行のときには亡父が夢に出てきて励ましてくれたことがあります。
私も70も過ぎるとそのほかにも幽冥境を異にした懐かしい人が多くなりました。求聞持行のときの経験からしても自分の心境が高まっている時には亡き人にも会えるようです。玄峰老師には遥かに遠く及びませんが会いたい人に逢う為にも毎日の心得や生活を修行と心得て邁進したいものです。この法話はここにあります。
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