高野山参拝での奇跡
昨日一昨日と高野山へ参拝しお彼岸のお墓参りもしてきました。いままで数えきれないほど高野山へは参拝してきましたが今回ほど不思議な事が続いたことはありません。自分の備忘録を兼ねて記録しておきます。
高野山へは15日の夕方のぼりました。翌朝未明に斎戒沐浴していつものように一の橋から参道をとおり御廟にお参りしました。前日の天気予報は高野山は雪、となっていましたが雪も雨も降ってはいませんでした。有難いことです。御廟には珍しく参拝者は丁度途切れており、一人で座して心行くまで理趣経三巻をありげることができました。途中で早起きのハクセキレイとおもわれる鳥が鳴いて鳥声明で伴奏してくれたのも有難いことでした。お経も終わり帰ろうとする丁度後ろに足音がします。軽く会釈して帰ろうとすると「高原さん」と声を掛けられました。高野山で私を知っている人などいるわけがないので驚いて振り向くと「旅館の・・」といいます。泊っている旅館の女将さんでした。「毎朝きてます」といいました。こんな夜中に御廟の前で声を掛けられるなどはじめてです。驚くとともになにやら本当に有難い気がしました。
師僧のお墓と我が家のお墓を拝んで薄明るくなったころ一の橋に帰り着きました。すると突然冷気が橋から吹いてきて一天俄かに掻き曇り霰が降ってきました。その後雪となり数センチは積もったでしょう。
少し休んで昼頃久ぶりに伽藍参拝に出掛けました。高野山両壇参拝次第(注)によって諸堂でご真言をあげていると、山王院で声明が聞こえてきました。(後で売店のお坊さんに聞くと月次門徒・問講の法会が行われていたようです。)その後、法会が終わり法印さまが出てこられました。そして法印様が御影堂の前で御影堂からお大師様の御衣が運ばれ出すのを見送られます。あとで聞くとこれは3月17日頃に宝亀院にておこなわれる御衣加持の御衣だということです。この御衣は3月21日金剛峯寺から奥の院で正御影供の法要をされその後、一年間、伽藍の御影堂に納めることになるようです。奇しくも16日の早朝の雪はこの御衣が御影堂から出て行かれる道を清めるために降ったのだとわかりました。そういう特別な有難い日に、知らず知らずにこの御衣と月次門徒・問講の法会を拝むことができたのは有難いというにはあまりにも畏れ多いことでした。
さらにこの後、不思議なことがおこります。帰りは午後3時くらいになったのですが窓口で特急券を買うと何とまたお大師様の日の座席だったのです。昨秋と同じ3号車21番です。二回續いてしかも3号21番とは・・・。帰り路はずっと「お大師様のお示しの趣旨は何だろうか」と考え續けていましたが分かりません。
そして極めつけは家へ帰ってからです。帰宅すると同時に息子からメールが来て「今日、〇〇君(孫の名)が『すべての人のおなかには神さまがいて、なにをするかはぜんぶきめている』といった。自分で考えたらしい。」と書いてありました。
これが答えだったのかもしれません。いずれにせよいままでも多くのお諭しを頂きながらお大師様のお諭しに応えきれていない自分であることは確かです。遅まきながらなんとかして数憶分の一でも報恩出来ないかと愚考している最中です。
(注、高野山両壇参拝次第
○まず壇上大伽藍
大門 南無金剛力士
中門 おんべいしらまんだやそわか(毘沙門天)おんじれいたらしゅた ららはらばだのう そわか(持 国天)
金堂 おんころころせんだりまとうぎそわか(薬師如来)
おんあきしゅびやうん(阿閦如来)
あびらうんけん(胎大日)
おんばざらだとばん(金大日)
一切経堂 のうまくさまんだぼだなんばく(お釈迦さま)
御社 おんあびらうんけん(丹生明神・胎大日)
おんばざらだとばん(高野明神・金大日)
おんばざらたらまきりく(気比明神・千手観音)
おんそらそばていえいそわか(厳島明神・弁財天)
南無大明神
西塔 おんばざらだとばん(金大日)
のうまくさまんだぼだなん らんらくそわか(宝憧如来)
のうまくさまんだぼだなん ばんばくそわか(開敷華王如来)
のうまくさまんだぼだなん さんさくそわか(無量寿如来)
のうまくさまんだぼだなん かんかくそわか(天鼓雷音如来)
孔雀堂 おん まゆら ぎらんでい そわか(孔雀明王)
准胝堂 おん しゃれいそれい そんでい そわか(准胝観音)
おんはんどめいしんだまに じんばら うん(如意輪観音)
御影堂 あびらうんけん ばざらだとばん(両部大日)
おん まいたれいやそわか(弥勒菩薩)
金堂裏 おんぼろんそわか(舎利)
嶽弁財天(大塔より遥拝)おんそらそばていえいそわか
大塔 のうまくさまんだ ぼだなん あびらうんけん(胎大日)
おん あきしゅびやうん(阿閦如来)
おんあたらんのう さんばんばたらく(宝生如来)
おん ろけいじんばら あらんじゃ きりく(観自在王如来)
おんあぼきゃ しっていあく(不空成就如来)
覚海大徳(中門の扉を翼にして天に上られた伝説のある鎌倉時代の高野山検校。勧学院西より遥拝する) おんあぼきゃ べいろしゃのう まかぼだらまに はんどまじんばら はらばりた やうん(光明真言)
不動堂 のうまくさまんだ ばざらだん せんだまかろしゃだ そわたやうんたらた か んまん(慈救呪)
愛染堂 おん まきゃらぎゃ ばぞろしゅにしゃ ばざらさとば じゃくうんばんこく(愛染明王)
大会堂 あんあみりたていせいからうん (阿弥陀如来)
のまくさまんだ ぼだなん ばく(釈迦如来)
おんあらはしゃのう(文殊菩薩)
瑜祇塔(大会堂より遥拝)
おんあびらうんけん ばざらだとばん(両部大日)
三昧堂 おんばざらだとばん(金大日)
東塔 おんあみりた ていじゃばち そわか(尊勝佛頂)
立里荒神(東塔より遥拝)
おんけんばやけんばやそわか(荒神真言)
昨日一昨日と高野山へ参拝しお彼岸のお墓参りもしてきました。いままで数えきれないほど高野山へは参拝してきましたが今回ほど不思議な事が続いたことはありません。自分の備忘録を兼ねて記録しておきます。
高野山へは15日の夕方のぼりました。翌朝未明に斎戒沐浴していつものように一の橋から参道をとおり御廟にお参りしました。前日の天気予報は高野山は雪、となっていましたが雪も雨も降ってはいませんでした。有難いことです。御廟には珍しく参拝者は丁度途切れており、一人で座して心行くまで理趣経三巻をありげることができました。途中で早起きのハクセキレイとおもわれる鳥が鳴いて鳥声明で伴奏してくれたのも有難いことでした。お経も終わり帰ろうとする丁度後ろに足音がします。軽く会釈して帰ろうとすると「高原さん」と声を掛けられました。高野山で私を知っている人などいるわけがないので驚いて振り向くと「旅館の・・」といいます。泊っている旅館の女将さんでした。「毎朝きてます」といいました。こんな夜中に御廟の前で声を掛けられるなどはじめてです。驚くとともになにやら本当に有難い気がしました。
師僧のお墓と我が家のお墓を拝んで薄明るくなったころ一の橋に帰り着きました。すると突然冷気が橋から吹いてきて一天俄かに掻き曇り霰が降ってきました。その後雪となり数センチは積もったでしょう。
少し休んで昼頃久ぶりに伽藍参拝に出掛けました。高野山両壇参拝次第(注)によって諸堂でご真言をあげていると、山王院で声明が聞こえてきました。(後で売店のお坊さんに聞くと月次門徒・問講の法会が行われていたようです。)その後、法会が終わり法印さまが出てこられました。そして法印様が御影堂の前で御影堂からお大師様の御衣が運ばれ出すのを見送られます。あとで聞くとこれは3月17日頃に宝亀院にておこなわれる御衣加持の御衣だということです。この御衣は3月21日金剛峯寺から奥の院で正御影供の法要をされその後、一年間、伽藍の御影堂に納めることになるようです。奇しくも16日の早朝の雪はこの御衣が御影堂から出て行かれる道を清めるために降ったのだとわかりました。そういう特別な有難い日に、知らず知らずにこの御衣と月次門徒・問講の法会を拝むことができたのは有難いというにはあまりにも畏れ多いことでした。
さらにこの後、不思議なことがおこります。帰りは午後3時くらいになったのですが窓口で特急券を買うと何とまたお大師様の日の座席だったのです。昨秋と同じ3号車21番です。二回續いてしかも3号21番とは・・・。帰り路はずっと「お大師様のお示しの趣旨は何だろうか」と考え續けていましたが分かりません。
そして極めつけは家へ帰ってからです。帰宅すると同時に息子からメールが来て「今日、〇〇君(孫の名)が『すべての人のおなかには神さまがいて、なにをするかはぜんぶきめている』といった。自分で考えたらしい。」と書いてありました。
これが答えだったのかもしれません。いずれにせよいままでも多くのお諭しを頂きながらお大師様のお諭しに応えきれていない自分であることは確かです。遅まきながらなんとかして数憶分の一でも報恩出来ないかと愚考している最中です。
(注、高野山両壇参拝次第
○まず壇上大伽藍
大門 南無金剛力士
中門 おんべいしらまんだやそわか(毘沙門天)おんじれいたらしゅた ららはらばだのう そわか(持 国天)
金堂 おんころころせんだりまとうぎそわか(薬師如来)
おんあきしゅびやうん(阿閦如来)
あびらうんけん(胎大日)
おんばざらだとばん(金大日)
一切経堂 のうまくさまんだぼだなんばく(お釈迦さま)
御社 おんあびらうんけん(丹生明神・胎大日)
おんばざらだとばん(高野明神・金大日)
おんばざらたらまきりく(気比明神・千手観音)
おんそらそばていえいそわか(厳島明神・弁財天)
南無大明神
西塔 おんばざらだとばん(金大日)
のうまくさまんだぼだなん らんらくそわか(宝憧如来)
のうまくさまんだぼだなん ばんばくそわか(開敷華王如来)
のうまくさまんだぼだなん さんさくそわか(無量寿如来)
のうまくさまんだぼだなん かんかくそわか(天鼓雷音如来)
孔雀堂 おん まゆら ぎらんでい そわか(孔雀明王)
准胝堂 おん しゃれいそれい そんでい そわか(准胝観音)
おんはんどめいしんだまに じんばら うん(如意輪観音)
御影堂 あびらうんけん ばざらだとばん(両部大日)
おん まいたれいやそわか(弥勒菩薩)
金堂裏 おんぼろんそわか(舎利)
嶽弁財天(大塔より遥拝)おんそらそばていえいそわか
大塔 のうまくさまんだ ぼだなん あびらうんけん(胎大日)
おん あきしゅびやうん(阿閦如来)
おんあたらんのう さんばんばたらく(宝生如来)
おん ろけいじんばら あらんじゃ きりく(観自在王如来)
おんあぼきゃ しっていあく(不空成就如来)
覚海大徳(中門の扉を翼にして天に上られた伝説のある鎌倉時代の高野山検校。勧学院西より遥拝する) おんあぼきゃ べいろしゃのう まかぼだらまに はんどまじんばら はらばりた やうん(光明真言)
不動堂 のうまくさまんだ ばざらだん せんだまかろしゃだ そわたやうんたらた か んまん(慈救呪)
愛染堂 おん まきゃらぎゃ ばぞろしゅにしゃ ばざらさとば じゃくうんばんこく(愛染明王)
大会堂 あんあみりたていせいからうん (阿弥陀如来)
のまくさまんだ ぼだなん ばく(釈迦如来)
おんあらはしゃのう(文殊菩薩)
瑜祇塔(大会堂より遥拝)
おんあびらうんけん ばざらだとばん(両部大日)
三昧堂 おんばざらだとばん(金大日)
東塔 おんあみりた ていじゃばち そわか(尊勝佛頂)
立里荒神(東塔より遥拝)
おんけんばやけんばやそわか(荒神真言)