今日の福聚講模様
今日は湿度が上がりかなり蒸し熱い午後でした。しかし護国寺の縁側で座っていると蝉時雨の中、一陣の涼風が吹き抜け、60年前の生家の山寺の夏に時空が瞬間移動したかのような感がしました。「涼風や虚空にみちて松の声 (鬼貫 「鬼貫句選」)」という句があるようですが、「涼風のお堂にみちて蝉の声」とでもいうところでしょうか。時空を超える感覚といえば、先日お盆前に孫と護国寺をお参りした時、突然一人の老人が一言地蔵様の前で我々を呼び止めて、「よくお参りされているのでしょうからこの珍しい松葉をあげます」といって、三本に分かれた松葉を二つくれました。高野山御影堂の「三鈷の松」は有名で私もよく拾いに行きますが、護国寺の「三鈷の松」は何十年もお参りしていて始めてみました。更に不思議なことにこの老人は40年前に奉鐘会という鐘つきの会の世話人だったTさんという方にそっくりだったのです。40年前に70歳くらいでしたから今生きておられるはずはないのですがどう見てもそのTさんなのです。孫もいたのでそれ以上お話はできずに帰りましたが、この時も時空が止まった気がしました。
勤行は観音経、般若心経ともみなさん声がそろって大変ありがたいお参りが出来ました。最後に瞑想をしましたが、忠霊堂で四度加行が始まっているらしく、行者さんの読経の声がかすかに響いてきてなんともありがたい瞑想になりました。おもわずいつもの倍くらいの時間座りました。
その後いつものようにゴミ拾いをして、ジョナサンで歓談しました。断食の話、家族がおかげ受けたこと、など有難い話題で盛り上がりました。盛り上がっていたのですがKさんやSさんのスマホの警告で豪雨になることがわかり、直前に店を出ることが出来ました。私が国立の自宅に着いた直後に、車軸を流すような大雨となりました。