福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

角田さんより「護国寺参拝記録」が届きました。

2020-03-13 | 開催報告/巡礼記録
護国寺参拝記録 2020-3-11

福聚講(高原耕曻講元))は、3月21日(土)午後、東京・文京の大本山・護国寺定例巡拝を、行う予定でしたが、今、わが国で、感染が続いている新型コロナウイルスの感染を避けるため、止むを得ず、中止することになりました。

この、新型コロナウイルスは、世界というより地球規模で、容易に事物や人間に感染拡大する、恐ろしい、悪魔のような感染菌です。今、世界の各国は、国を挙げて、感染の拡大を防いでいます。わが国も、政府が、緊急事態に対処する声明を出し、官庁・学校・会社などに、感染防止するため、毎日、国民に向かって、警告を発しています。また、遅ればせながらWHOも、パンデミックス宣言をして、世界各国に感染予防をよびかけました。

3月21日(土)はお大師様の日だったのですが、以上の様な次第で、中止となった次第です。残念でした。

いっぽう、3月11日(水)は、東日本大震災の10周忌にあたりました。九年前のこの日、福島・宮城・岩手など、東日本地区を中心に、未曽有の、津波、地震が襲来し、福島では、原子力発電所が、津波で、破損され、人災の大事故が
発生しました。目の前に、自分の家屋があるのに、放射能が、蔓延している恐れがあるからと立ち入りが出来ず、、仮設住宅に、9年も長く、居住している人が15000人もいると聞きます。

また、今回のコロナウイルスでは、菌自体の正体や、感染者の治療法が判らず、人々に、不安を与えています。その最も、顕著なのは、東京証券取引所の株価、為替の動きです。株価は、20000台を切り、16000円台に落ち込み、為替は、104円台の円高相場になりました。経済界や産業界は、全世界的な金融・経済・産業各界の生産力の落ち込みが大きくなり、今後どうなるのか解かりません。

人生100歳長寿時代の到来とマスコミなどに、騒がれて、正常な脳神経を揺さぶられるようです。ですが、この難関を、克服せねばなりません。お仏さまのお力と、お大師様の霊力をたよりしながら、自分も非力ながら、全身全霊をかけて、コロナウイルスの撲滅に専念して行かねばなりません。
まず、東日本大震災で無念の最期を遂げられた、方々に、追悼の御詠歌で、お弔いしたいと思います。

東日本大震災物故者追悼詠歌
今は亡き 御霊静かにみ御仏の
   慈悲の光に 抱かれ征く身
       南無大師  南無大師遍照尊

東日本大震災復興和讃
波舞い上がり砕け散る  網引く声も高らかに
よせあう力たのもしや  故郷の恵み守らなん
連なる峰の気高さよ  生きる力も新たなり
われらが智慧もさまざまに  、故郷の幸や栄えなん
深い絆に結ばれて  復興せられし今日なれど
御霊の無念忘れまじ  心に刻み精進を

次に、私だけの実感かも知れないのですが、どうやら、日本は特に、国民の精神的支柱が、メルトダウンしつつあるのではないか、と思うことがあります。テレビ、スマホ、新聞などのマスコミの報道は、視聴率(特に、テレビ)を気にするのか、言葉数が多く、話が長く、早口で、品位のないこと夥しと思う人が多く出演する番組が多すぎます。こうしたメデアからの「汚染」は、大人から子供までに及び、馬鹿にならないと思います。

奈良・平安時代に、国を治めるために、当時、難解だった仏教を、中国から、身の危険を顧みずに輸入し、国の、精神的支柱とすべく努力した聖徳太子、弘法大師、はじめ、幾多の有名無名の人たちが、作ってきた日本仏教に、感謝してもしきれない、有り難さを感じます。
この感謝の想いを、弘法大師・御大師様に、ささげるための入定和讃です。

「弘法大師入定和讃

帰命頂礼遍照尊 承和の二年春弥生
御歳六十二歳にて  高野の奥の岩かげの
金剛定に入りたもう  延喜の帝の御夢に
現われまあして 
 高野山 結ぶ庵に 袖朽ちて
  苔の下にぞ 有明の月
高野山 結ぶ庵に 袖朽ちて
  苔の下にぞ  有明の月

月と詠まれしおん歌に  叡感殊にあさからず
弘法大師の諡名と  桧皮色なる御衣
贈り給うて今の世に  絶えぬ流れの法の水
うつる匂いの聖教は  いく千代までもうせはせじ
南無大師遍照尊  南無大師遍照尊 」

高原福聚講の中心的な講員の一人であつたAさんが、病に勝てず、残念ながら先月お亡くなりになりました。豪放磊落な信仰厚い人物でした。そのうえ、神経、細やかな方で、した。ご冥福をお祈りいたします。

「追弔和讃

人のこの世は永くして  変わらぬ春と思いしに
はかなき夢となりにけり  あつき涙の真心
みたまの前にささげつつ  面影しのぶも悲しけれ
されども大悲のみ仏に 救われ行くべき身にあれば
思いわずろうこともなく  永かけて安からん
如来大悲の恩徳を  謹み唱売る御詠歌に

極楽の 鐘のひびきに 夢さめて
五色の雲に、いるぞとうとき」

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