最近祈願していたことが裏目に出て失意の底に沈んだことが二件ありました。しかししばらく時間がたってみると反って「結果よし」であったことが分かりました。浅はかな自分の思い込みで祈願していたことが成就するよりも不成就で今の姿になった方が将来が開けることが分かってきました。一時は神仏への信仰が揺らいでいましたが愚かであったと反省することしきりです。
「疑えば、花開かず 信心清浄なれば 仏を見たてまつる」
という句があります。これは坂村真民さんがよく書いておられた句です。「仏を見たてまつる」とは俗人にとっては「霊験を頂く」ということでもあると思います。
調べてみると「十住毘波沙論」易行品第九に
「我今歸命禮
彼諸大菩薩 日日於三時
供養十方佛 是故稽首禮
若人種善根 疑則華不開(もしひと善根を植うるとも、疑えば花開かず。
信心清淨者 華開則見佛(信心清淨なる者は 華開いて則ち佛をみたてまつる。)
十方現在佛 以種種因縁
歎彼佛功徳 ・・」とありました。