今日は第九十五代花園天皇（注1）御出家の日。
「本朝皇胤紹運録」に「建武二年(1335)十一月二十二日、御落飾。三十九。法諱遍 行。御戒師慧鎮上人（注２）。」
（注1）花園天皇・・延慶元年、大覚寺統の先帝後二条天皇が急死したため12歳で践祚、文保2年（1318）大覚寺統の尊治親王（後醍醐天皇）に譲位。譲位後は、皇太子となった甥の量仁親王（光厳天皇）の養育に『誡太子書』https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjpr8KA2KX0AhVPA4gKHbchD0sQFnoECAIQAQ&url=https%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Ffukujukai%2Fe%2F9c1fca5945d260f454d1e4ced9b7a169&usg=AOvVaw2kfRlP_TEl94Os5R9Ma0if
を著す。やがて訪れるであろう動乱の時代に備えて天皇は学問をして徳を積む必要性があることを説いた書として名高い。禅に傾倒し、建武2年（1335年）、円観（慧鎮）について出家、法名・遍行。宗峰妙超と関山慧玄を師とし、仁和寺の花園御所を改めて妙心寺を開基。
（注２）慧鎮・・鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての天台僧。後伏見・花園・後醍醐・光厳・光明天皇の5帝に戒を授けたために「五国大師」の異名を得た。文観・忠円らとともに後醍醐天皇の倒幕計画に参画し、延暦寺・東大寺・興福寺など大寺の僧兵を募って北条氏を調伏するための祈祷を行ったが鎌倉幕府側に知られて陸奥国への流罪に処せられた。建武の新政では罪を赦され法勝寺に戻り東大寺大勧進職に任じられたが、朝廷が分裂すると北朝側について活躍した。
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