「掌の中の無限」(マチウ・リカール(分子生物学者にしてチベット仏教僧侶)とチン・スアン・トアン(ヴァージニア大教授(天体物理学)共著)のなかから
「確固とした揺るぎ無い平安と慈悲を手に入れるためには自分の精神を曇らせているあらゆる否定的感情から解き放たれる必要があります。
仏陀はご自分の体験に基き自分がたどった道に正しく従うものはすべて自分と同じ結果に至ると断言されています。
「私はあなたがたに道を示した。そこを歩きとおすのはあなた方だ」と。(涅槃経には「自灯明、法灯明」とあります・・)
ここでどのような人間にも精神の本質を完全に理解するために必要な潜在力があります。それは「根源的な善意」といわれるものです。自分の精神を曇らせているあらゆる否定的感情から解き放たれる必要があります。自分の精神を曇らせているあらゆる否定的感情から解き放たれるものは、確固とした揺るぎ無い平安と慈悲を知ることが出来ます。
「悟り」に達するとは・・・無関心と無気力の中に消えていくことでも、感覚や存在の豊かさをなすすべてのものを消し去ることでもありません。
逆に「悟り」とは一番肯定的な特質―愛、慈悲、他者の幸福を喜ぶ、すべてを公平に見る態度(これらは慈・悲・喜・捨といわれる・・・)を伴う否定的感情からの解放を意味します。そのときこれらの肯定的特質(慈・悲・喜・捨)は私たちの心の本来の性質になるのです。この状態に達すればもはや私たちは自我の奴隷になることも、苦楽、利害、毀誉褒貶等に惑わされることもなくなります。」
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