福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

地蔵菩薩三国霊験記 4/14巻の5/13

2024-07-18 | 先祖供養

地蔵菩薩三国霊験記 4/14巻の5/13

五、    夢中に説法したまひ得心する事。

本願經に云、佛地蔵に告げ玉はく、或は山林川源河池泉井を現じ人に利を及し悉く皆度脱す云々(地藏菩薩本願經・分身集會品第二「或現男子身或現女人身。或現天龍身或現神鬼身。或現山林川原河池泉井。利及於人悉皆度脱。或現天帝身或現梵王身。或現轉輪王身或現居士身。或現國王身或現宰輔身。或現官屬身。或現比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷身。乃至聲聞・羅漢・辟支佛・菩薩等身。而以化度」)。延命經に云、三界所有(あらゆる)四生五形變ぜざる所無し。

https://blog.goo.ne.jp/fukujukai/e/4c5bcac03c0786d6a0bc3f61d1542aea

伊賀の國河井(伊賀市川合)と申す傍らに遁世の人ありき。多年の間地蔵尊を信じ奉る。其の身貧乏なれば一所不住にして東西を家とし、南北を栖とす。或方にて説法する僧あるに値遇して少く留まりけるが或人来たりて念佛門について、有相の念佛は小乗なり、無相の念佛は大乗也と立分かれて論談しけるを聞き、何れ優劣を決せざれば、行住坐臥に思念して有無二相の中間に心中忙然たればこれが為縛せられて念佛の障りとぞなりぬ。或は知識に尋ねても正しく答らるることもなし、本より地蔵を信じ奉れば、願くは不審を明らかに知らしめ玉へと、但一心に南無地蔵菩薩と深く祈願しけれるに、二七日滿ずる夜、幻の如く僧の来現して彼の遁世者の胸間を突給ひ、汝痛みありや、痛まざるか、云々。答て云、痛みあり。僧言玉はく、痛む所の形如何なる者ぞと。答云、形無し。僧の言く、汝所求の二相も亦如是なり。而も浅より深きに至る。喩へば井を掘るが如し、と示し給ふと思へば夢のごとくになり、又誠に有難く尊くありけれども胸中の疑難は未だし。一時、人の井を掘るを見けるに漸や深くほりければいかほどほらせけるぞと尋ぬるに定まれる法則は侍らず、止時ありてまし、見給へと云に、良(やや)久しくありて水出にけり。時に當って疑ひ明らかになん。又されば此の遁世者にかぎらず言語の巷に迷ひ一道の在所を忘失する輩のあげて数ふべからず。然るに此の薩埵の利益廣大不思議の事どもなり。信ずべき哉。

 

引証

本願經に云、若し未来世善男子善女人、大乗経典に於いて深く珍重を生じ、不思議心を発して讀んと欲し誦せんと欲す、縦(たとひ)明師の教示して熟せしむるに遇へども得れば旋く、忘れば旋くせば、動(ややも)すれば年月を経て読誦すること能はず。是善男子等は宿業障有りて未だ消除することを得ず。故に大乘經典に於いて讀誦性無し。如是の人地蔵菩薩の名を聞き地蔵菩薩の像を見て具さに本心を以て恭敬し陳白乃至菩薩を供養したてまつりなば睡夢の中に於いて具さに地蔵菩薩の是の人の所に於て無邊身を現じて灌頂水を授けたまふを見ん。其の人夢覚めて即ち聡明を獲ん等云々

地藏菩薩本願經見聞利益品第十二

「復次觀世音菩薩。若未來世善男子善女人。於大乘經典深生珍重。發不思議心欲讀欲誦。縱遇明師教視令熟。旋得旋忘動經年月不能讀誦。是善男子等有宿業障未得銷除故。於大乘經典無讀誦性。如是之人聞地藏菩薩名。見地藏菩薩像。具以本心恭敬陳白更以香華衣服飮食一切玩具供養菩薩。以淨水一盞經一日一夜。安菩薩前。然後合掌請服。迴首向南臨入口時。至心鄭重服水既畢。愼五辛酒肉邪婬妄語及諸殺害。一七日或三七日是善男子善女人。於睡夢

中具見地藏菩薩現無邊身。於是人處授灌頂水。其人夢覺即獲聰明」。

 

 

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