是れ勝慧は直に
不二の深理に契ひ、劣慧は順次に往生を成ずるの意なり、され
ば下根劣慧の衆生と雖、浄土に往生せば、再び六道の苦界に輪
廻することなく、常に諸仏菩薩に教化を受け、終に生仏同体の
悟を開き、真言秘教の理に応ぜんこと、露も疑あるべからず、
依て此度といふ此度を六道輪廻の終とし、密教値遇の縁に依り、
浄土に往生することの貴さを歓び、怠りなく真言念誦の相続を
励ますべきなり。
不二の深理に契ひ、劣慧は順次に往生を成ずるの意なり、され
ば下根劣慧の衆生と雖、浄土に往生せば、再び六道の苦界に輪
廻することなく、常に諸仏菩薩に教化を受け、終に生仏同体の
悟を開き、真言秘教の理に応ぜんこと、露も疑あるべからず、
依て此度といふ此度を六道輪廻の終とし、密教値遇の縁に依り、
浄土に往生することの貴さを歓び、怠りなく真言念誦の相続を
励ますべきなり。