福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

真言安心和讃

2020-01-25 | 諸経
真言安心和讃
「帰命頂礼薄伽梵 八葉四重の円壇は一切如来の秘要にて 衆生心地の仏土なり十方三世の諸聖衆は大日普門の別徳を開きて示しし尊なれば密厳国土の外ならず 浄瑠璃界の薬師佛 一宝世界の宝生尊 堪忍娑婆の釈迦如来 極楽世界の阿弥陀仏 普賢薩埵の歓喜国 文殊覚母の清涼山 観音大士の補陀落山 弥勒菩薩の都支多天 其の余の天宮阿修羅界 鬼畜地獄にいたるまで入法界のひとつにて如来大悲の施設なり ただねがわくは大日尊 神変加地の力にて密厳国土の荘厳を はやく我らに見せたまへ 八万四千の煩悩は即ち宝聚と聞くからに四重五逆の罪過も みなこれ功徳と照らすべし即身是佛に住すれば密厳海会現前し法身自楽の説法を常に聞くこそ嬉けれ稽首甚深三密門神力難思の真言王 本来不生の妙義にて金剛宝蔵開くなり無上菩提に登るには自性成就の真言を心にまかせてとなへよと如来は教えをたれたまふ釈尊無量の劫を経て寂後のこの身に至る時 六年苦行したまへど菩提を得ることならざりき爾時化佛のつげを受け鼻端に奄字を観じてぞ明星いずる後夜分に毘盧遮那仏とはなりたまふ真言陀羅尼によらずして佛となる説くならば三世の諸仏の妄語にてこのことわりぞなかるべし南無大師遍照尊(三辺)
真言法のなかにのみ即身成仏するゆえに秘密の規則を説くぞとは龍猛菩薩の仰せなり
百千万の真言のなかに光明神呪こそこの土の因縁殊勝にて霊験日々に新たなり四重八重十重罪悪心邪見のともがらの狂乱おんあの業報人この世に法門きくこともとなふることもならぬ身の死して三途におちぬればいつをか出離の期とやせん。かかる業報深重の悪趣の衆生を救うには光明真言加地土砂の他力の方便ばかりなり他作自受のことわりはたへてなきとは思へども広長舌にのべたまふ法門いかで偽らん南無大師遍照金剛(三反)
念仏行の其の徳は夜灯の光に異ならず真言加誦のちからをぞ月日の光と説き給ふ末法澆漓のこのころも剃髪染衣の身の上は三密修行おこたらず利他の大悲を励むべし在家男女のともがらは家業のいとまあるときは夢の憂世を夢としてかならず真言となふべし一密怠ることなくば増上縁の力にて三密具足の時いたり終には佛果にのぼるべし。過去は過去とてうちすぎぬ未来は未来はるかなり現在はげむことなむばいかでか輪廻を離るべき
南無大師遍照金剛(三反)
二佛出世の中間に果報つたなく生るれど甚深秘密の法門に結縁するこそありがたき青龍阿闍梨の教誡に菩提を得るのは易けれど真言秘密にあふことの得がたきなりとぞのべたまふ
かかるとうとき妙法に、あうてむなしく過ぎ果てば、宝の山にいりながら、空しく帰るに異ならず、帰命両部界会尊、本願力を憶念し数多のわれらを摂取して密厳国土に安きたまへ
南無大師遍照金剛(三反))」)
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