福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は浄厳遷化の日。

2024-06-27 | 法話

今日は浄厳遷化の日。以下密教辞典等に依ります。
浄厳は元禄十五年1702六月二十七日遷化、64歳。
妙極堂、瑞雲道人。湯島霊運寺(真言宗霊雲寺派総本山)開基。新安流祖。河内の人。10歳で高野山に登り検校雲雪に出家、釈迦門院朝遍に密教を習い、17歳南院良意に中院流受法。18歳、実相院長快に両部灌頂を受ける。20歳良意から安流の許可、23歳で伝法阿闍梨となり安流の正嫡となる。延宝三年仁和寺顕証から廣澤流を受傳。鳴滝般若寺中興、延宝四年泉州高山寺で自誓受戒、儀軌の研鑽に依り受明灌頂を再興。郷里の延命寺を中興し如法真言律の本所とし、河内教興寺も再興。柳沢吉保は霊岸島に瑞雲寺を、綱吉は湯島に霊雲寺を寄進。得度の弟子436人、受戒者は1万5千人。古来の四十余流を統一して新安祥寺流を大成。悉曇も復興して悉曇三密鈔八巻・普通真言蔵を著す。その他著書は百余といわれる。
私は慈雲尊者の悉曇を習いましたが、その時延命寺に伝わる浄厳師の悉曇十八章も見ましたがあたかも印刷体ともいえる端正な字体です。
また身近なところでは般若心経の功徳について「なぜに般若をもって法楽となすや、かの如来などはみな般若の威力によって生ずるが故に、諸天などはみな般若の威力によって生ずるがゆえに、般若を聞くときに往恩を報ぜんがための故にきたりて護持をなすなり。」といわれています。

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