福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

河南睦子さんよりの手紙・・その3

2010-03-20 | 頂いた現実の霊験
(半年後多くの人の協力でCDが完成しました。)2008年9月10日「カモメと会える日」と題したCDを(題「カモメと帰る日」を「カモメと会える日」に変更)読売本社に持参し遺族のかたに渡してほしいとお願いしました。このとき読者センターの担当者に面会したのですが後日このCDは千葉支局に渡りさらに記事をかいた記者に渡りさらにそこから遺族にとどいたそうです。
2008年11月12日、ご遺族からの私に会いたいという申し出で、記者を含む3人で千葉勝浦のご遺族宅を訪問しました。お茶の間に通されましたが親族のかたは此方をにらみつけて「この地で歌など聞きたくない。・・」と唇をかみしめて激しいいかりの言葉をぶつけられました。そして最後に「みずしらずのあなた方が詩を作り曲を作ってくれたことは感謝しているが・・今この時点でこの曲は聴かない、いや聴くことができないんだ。分かってくれ。」とおっしゃいました。私は胸を締め付けられました。遺族の悲しみの深さを図ることもせず不用意にこのCDを届けたことは配慮がたらず私自身の傲慢さのなせるわざではなかったかと失意のまま帰宅しました。CDが生まれたいきさつも霞んでいきました。
その翌日ご遺族の身内のかたから電話がありました。「河南さん昨日は有難うございました。あれから母と詩をよんだら泣けてきました。どうしてわたしたちの気持ち、思いがこの詩に全部入っているんだろうかとおもいました。母は『(遭難した息子と孫)2人は海の底で一緒にいるんだね。笑っているのかもしれないね。』『すこしは悲しみが和らいだようだ』と涙を流しながらて言っていました。」というものです。わたしはこの言葉で救われた気持ちになりました。これで勝浦まで出かけた意味が少しはあったのかもしれません。
((続)
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