福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は修正会の始まった日

2022-01-08 | 法話

 

「続日本紀」「高野天皇(称徳天皇)第四十八代。神護景雲元年767春己未(8日)。勅。畿内七道の諸国、一七の間、各国分金光明寺に於いて吉祥天悔過の法を行へ。此の功徳に因って天下泰平・風雨順次・五穀成熟・兆民成熟・兆民快楽・五穀成熟・兆民快楽・五穀成熟・兆民快楽、十方の有情同じく此の福に霑はしむ。」

「今昔物語集巻十二第四話 於大極殿被行御斎会語 第四」

今昔、高野姫の天皇と申す帝王御ましけり。聖武天皇の御娘也。女の御身に御ましけれども、御身の才有て、文の道を極てなむ御ましける。其の御時に、大極殿にして御斎会をば始行はれたる也けり。大極殿を荘(かざり)て、正月の八日より十四日に至まで、七日七夜を限り、昼は最勝王経を講じ、夜は吉祥懺悔を行ひ給ふ。其の最勝王経を講ずる講師には、山階寺の維摩会の去年の講師勤たる人を用る。聴衆・法用僧、皆諸寺の止事無き学生を撰び召す。結願の日は、天皇、其の講師及び聴衆を宮の内に請じ入れて、布施を給ひ供養し給ふ。亦、講師をば高き床に居ゑしめて、天皇、礼拝し給ふ。此れ、最勝王経に仏の説給へる所也。亦、吉祥懺悔は、此れを行ふ人、五穀成就し、諸の願ひ思ふ事、皆心に□□。同く経に説給へり。此れに依て、此の天皇、心に悟て、広く□□国を□□護らむが為に此の会を始めて、永き事とす。今に絶へず。然れば、大臣・公卿も、皆心を至して力を加へたり。亦、或る時には、大極殿に行幸有て、此の会を天皇拝し給ふ。皆此れ経に説くが如き也。亦、諸国の国分寺にしても、此の会を同じ時に行ふ。然れば、此の朝の勝れたる勤め、偏に此の会に有り。

高野姫の天皇、神護景雲二年と云ふ年の正月の後七日に、此の会を始め置き給ふ。此れを御斎会と云ふとなむ語り伝へたるとや。」

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