「霞にまごう桜花 錦織なすもみじばも
夜半の嵐にさそわれて いろはにほへど散りぬるを
流れ静かに行く水と 人の命の定めなく
呼べど帰らぬ鹿島だち 我が世たれぞ常ならむ
黒白(あやめ)も分かぬ冥府(よみ)の路 独りの旅と思ひしに
大師の御手に導かれ 有為の奥山けふこえて
嬉しやここは密厳の 浄土なりけりあな貴と(とうと)
諸仏菩薩に守られて あさき夢みじ酔ひもせず
(作者不詳)」
夜半の嵐にさそわれて いろはにほへど散りぬるを
流れ静かに行く水と 人の命の定めなく
呼べど帰らぬ鹿島だち 我が世たれぞ常ならむ
黒白(あやめ)も分かぬ冥府(よみ)の路 独りの旅と思ひしに
大師の御手に導かれ 有為の奥山けふこえて
嬉しやここは密厳の 浄土なりけりあな貴と(とうと)
諸仏菩薩に守られて あさき夢みじ酔ひもせず
(作者不詳)」