福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

第18回・福聚講関東36不動霊場巡り(2012-7-8くもりのち晴れ)

2012-07-17 | 開催報告/巡礼記録
     第18回・福聚講関東36不動霊場巡り(2012-7-8くもりのち晴れ)

<第35番札所・阿舎羅山不動院大聖寺(波切り不動尊)>千葉県いすみ市大原10676
 御本尊;不動明王 (秘仏)・阿弥陀如来
開創;道猷(宝治2年・1248年)
 寺宝;国指定重要文化財・朱塗り茅葺き不動堂(室町期)、宮殿(重文)、不動明王像、    阿弥陀如来像、他。



JR外房線大原駅改札出口、10時30分集合。静かな広い通りを過ぎて、住宅地の路を歩く。垣根や庭には綺麗に刈り込まれた槙の木が多い。クチナシの白い花の香りに、またこの花の季節が巡ってきたかと思う。遠くに見える低い丘は高い陽差しに光っている。7月にしては涼しい海風が吹き、歩きやすい。途中大原漁港の案内を見て、進むこと20分、左手に小さい池と朱塗りの太鼓橋、右手に石段が真っ直ぐに見える。石段を登り切ったところが、不動堂。「波切り不動尊」着。不動堂、本堂内陣にて納経。
 昼食後不動堂外陣にて瞑想。葉擦れの音、足下を流れる小さな流れの水音、小鳥の声等の自然の音と共に、大気の息吹が心に宿っていくような透明な時を過ごした。

<高原師>「最初は目をつむっても良い、心を集中する感じをつかむことが大切。慣れれば、半眼にして、心が集中できるように。目を閉じて瞑想した時は、目を開けると現実に引き戻され、瞑想時の深い心境がとんでしまうことになりがち。始めから目を半眼にして瞑想すると、瞑想を脱した後も現実とのギャップを感じなくて良い。座禅で眼を半眼にしてと指導するのはこのため。そして、深い境地の感覚や心の奥の泉を掘り当てる。目を開けて、現実を見つめながらも、宇宙と同体の深い境地に行くことが望まれる。」

 境内には垂直に削られた崖の根本に多くの石仏がある。朱塗りの不動堂は、茅葺き屋根も珍しく、夏木立の緑に映えて心に残る佇まいだった。 再び大原駅に戻り、12時59分発(いすみ鉄道)に乗車。国吉駅着。13時18分。徒歩数分の、夷隅刈谷不動尊へ。

<第34番札所・幸野山宝勝院(夷隅刈谷不動尊)>千葉県いすみ市苅谷307
 御本尊;釈迦如来、不動明王(不動堂、秘仏)
 開山;什俊阿闍梨(寛永7年・1630年)
寺宝;不動明王像、宮殿、薬師如来、十二神将像、土岐氏文書、他
 


 静かで落ち着いた境内。青葉が発散する香りに包まれながら、開かれた本堂内陣にて納経。ご住職よりお話、お接待を受ける。

<ご住職のお話>
 「当院は、天正年間に土岐氏が万喜城を築城した時に、八方除けの一つ(刈谷原は病門に当たる)として不動尊を祀ったのが始まりという。刈谷不動尊は江戸時代の半ばには、参詣する人も多く、また薬師巡礼第2番札所、阿弥陀巡礼第46番札所でもあって多くの参拝者が訪れたが、現在は、交通が不便なこともあり、訪れる人が少なくなった。」

【八方除け】 妙見信仰に見られる方位守護の法。北斗星を神格化した妙見菩薩は、北斗七星を掌り、道教の鎮宅霊符神を習合して中央を守る。戌亥の方位には武門守護の八幡社、未申には病門除けの不動明王と山王権現、丑寅には鬼門除けの熊野権現、辰巳には飯縄大権現・稲荷大明神、八方に各尊を祀ることでその地を守護する。

 本堂で納経後、不動堂前にて納経。徒歩5分、国吉着14時35分。いすみ鉄道・大原着14時52分。解散。

<参加者>高原師、高橋、岡村、淵野、角田、細田、菊池、河本、関口2


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