三界無安
2019-10-14 | 法話
今回の大災害を目の当たりにして改めて「三界無安」という経典の言葉を噛みしめました。
・「法華経」譬喩品に「三界安きこと無し、猶(なお)火宅の如し」
・「法句経」に「世皆な死あり 三界安きことなし 諸天樂といえども 福盡き亦た喪ふ 諸世間を観ずるに 生の終らざるなし」
・「仁王般若波羅蜜経」護国品にも「劫火洞然として 大千も倶に壞る 須彌も巨海も
磨滅して餘りなし 梵釋天龍 諸有情等
尚皆な殄滅す 何況んや此身をや 生老病死
憂悲苦惱 怨親逼迫し 能く願と違ふ
愛欲結使 自ずから瘡疣を作る 三界は安きこと無し
國に何の樂みかあらん 有は不實なり 因より縁起し盛衰は電轉たり 暫有りても即ち無なり 諸界の趣生は業縁に随って現ず 影のごとく響のごとし 一切皆空なり
識は業に由りて漂ひ 四大に乗りて起る
無明の愛縛は我・我所を生ず 識は業に随って遷り 身は即ち主なし
應に知るべし國土も 幻化にして亦た然り」
とあります。
・こういう仏典群に是でもかこれでもかと説いているようにもともとこの世(三界無安の「三界」とは欲界・色界・無色界迄無安であるというのですから死んだ後も入りますが)は苦界なのでした。それをともすれば平安なのが当たり前と思って過ごしているのが間違いだったのです。
・それをどうやって少しでも平安に過ごさせてやろうかと思案されてお釈迦様やお大師様や祖師方がでてこられたのでした。
・「法華経」譬喩品に「三界安きこと無し、猶(なお)火宅の如し」
・「法句経」に「世皆な死あり 三界安きことなし 諸天樂といえども 福盡き亦た喪ふ 諸世間を観ずるに 生の終らざるなし」
・「仁王般若波羅蜜経」護国品にも「劫火洞然として 大千も倶に壞る 須彌も巨海も
磨滅して餘りなし 梵釋天龍 諸有情等
尚皆な殄滅す 何況んや此身をや 生老病死
憂悲苦惱 怨親逼迫し 能く願と違ふ
愛欲結使 自ずから瘡疣を作る 三界は安きこと無し
國に何の樂みかあらん 有は不實なり 因より縁起し盛衰は電轉たり 暫有りても即ち無なり 諸界の趣生は業縁に随って現ず 影のごとく響のごとし 一切皆空なり
識は業に由りて漂ひ 四大に乗りて起る
無明の愛縛は我・我所を生ず 識は業に随って遷り 身は即ち主なし
應に知るべし國土も 幻化にして亦た然り」
とあります。
・こういう仏典群に是でもかこれでもかと説いているようにもともとこの世(三界無安の「三界」とは欲界・色界・無色界迄無安であるというのですから死んだ後も入りますが)は苦界なのでした。それをともすれば平安なのが当たり前と思って過ごしているのが間違いだったのです。
・それをどうやって少しでも平安に過ごさせてやろうかと思案されてお釈迦様やお大師様や祖師方がでてこられたのでした。