福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

経典の止雨の典拠(その2)

2020-07-10 | 諸経

・阿嚧力迦経に云「更に呪すること一万遍して湿摩落花を焼けば、この境界において悪猛風雨停息す。残花を獻ぜよ。」(阿唎多羅陀羅尼阿嚕力經のこと。阿唎は「聖」、多羅は「観音利益」、陀羅尼は「総持」、阿嚕力は「真言」のこと。「阿嚧力迦・あろりきゃ」の功徳を説く。)

・千手経(千手千眼觀世音菩薩廣大圓滿無礙大悲心陀羅尼經)に云う「若し善神龍王常来し擁護をなせば當に倶尸鐵鉤手に於いて、若し慈悲のために一切衆生を覆護する者は當に錫杖手に於いて、若し一切衆生のために常に相恭敬して愛念するものは當に合掌手において、・・・」
・集経(陀羅尼集經)云「毘闍梨印(唐には最勝印といふ)、若し大雲雨大風動おこる時は、この印を作して呪すること百八遍、塩味を将して白芥子に和し、一捻一呪し、火中に投じて焼け。其の雲風雨、時に応じて即ち止む。

・准胝軌に云「若し須く晴んには、即ち面を仰いで天に向け、陀羅尼八十一遍を呪せ。即ち晴ん。作法は祈雨に同じ。」  (准胝陀羅尼「オン・シャレイ・ソャレイ・ソンデイ・ソワカ」)
・如意輪経に云「若し霖雨多ければ護摩灰を取り、空雲を仰観して明百八十遍、上空中に散ぜば其の雨即ち晴る。百八遍して之を散ぜば盛雹即ち止む。」(明とは如意輪観世音の明か)
・観世音如意摩尼経(観世音菩薩如意摩尼輪陀羅尼念誦法)に云「求雨法。蘇をもって芥子に和し、三夜之を焼けば諸龍雨ふらす。若し雨過多ならば即ち其の灰を以て空中に擲散せよ。雨即ち自ら止む。」
・不空羂索神呪心經に「若し悪風暴雨災雹に遭はば、清淨水を呪すること二十一遍、四方に散灑せよ。或は羯羅毘羅木枝を呪すること二十一遍。口に仍ち誦呪して四方に向かって撝げよ。風等便ち止まん。」
・不空羂索神變眞言經に「若し霖雨ならば、寶索を執持して廻望處において天を視て真言を誦念せば其雨即ち止む。」
・不空羂索神變眞言經に「若し霖雨ならば龍索を執持し高幢頭に置き、或は塔頭に置き、或は山頂に置けば其雨即ち晴れむ」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「道徳的覚醒」ができるか否... | トップ | 十一日は歓喜佛・八幡大菩薩... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事