福聚講

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今日は旧暦七月十五日で解夏です。

2022-08-12 | 法話

今日は旧暦七月十五日で解夏です。

旧暦七月十五日は三か月にわたる夏安居を解く日です。雜阿含經に 「時諸四衆過三月安居已・・」。

梁塵秘抄法文歌に「一夏の間を勤めつつ、昼夜に信心怠らず 拘隣比丘ぞ最初には 諦理を悟りて道成りし」とあります。

今昔物語にも三か所でてきます。

「巻三・舎利弗攀縁暫籠居語 第四」「今昔、天竺に仏((釈迦))の御弟子達、所々の安居畢て、仏の御前に集り給ふ時、舎利弗・羅睺羅、御前に来て、左右に在ます。 仏、羅睺羅に問て宣はく、」

「巻十三・ 天王寺僧道公誦法花救道祖語 第卅四」「今昔、天王寺に住む僧有けり。名をば道公と云ふ。年来法花経を読誦して、仏道を修行す。常に熊野に詣でて、安居を勤む。 而るに、熊野より出でて本寺に返る間、紀伊の国の美奈部郡の海辺を行く程に日暮れぬ・・」巻十四・金峰山僧転乗持法花知前世語 第十七」「・・籠て、六時に閼伽・香炉・灯を供して、夜毎に三千反の礼拝を承りて、此の二巻の経を思えむ事を祈請ふ。 安居の畢の比に成て、転乗、夢に竜の冠したる夜叉形の人の天衣瓔珞を以て身を荘(かざり)て、手に金剛を取り・・」

俳句にも

「しばらくは滝籠るや夏の始め」(芭蕉)。「夏百日墨もゆがまぬ心かな」(蕪村)。「夏断して仏の痩を思ひけり」(碧梧桐)。「雲晴れて夏解の鶯きこへけり」(碧梧桐)。「蓮池を前に夏書の机かな」(五城)。「夏籠や月ひそやかに山の上」(鬼城)。「雲深く結夏の花の供養かな」(蛇笏)。「まつさをな雨が降るなり夏安居」(左右)。「山門に山羊の仔あそぶ夏の始め」(宋淵)。「夏花摘む大き目鼻に出逢ひたり」(計次)。

 

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