福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「曼荼羅の世界へ(悟東あすか尼)」大法輪平成22年3月号より

2011-10-22 | 法話
悟東あすかという漫画家にして真言宗の尼僧のかたが大法輪平成22年3月号に「曼荼羅の世界へ」と題して大変いい一文を書いておられました。同感のところが多々ありましたので一部抜き書きします。
「・・・(高野山の行が終わり自宅で自分の本尊を初めて開眼するとき、加行の時のようにお不動様の生き生きとした気配がかんじられなくなった。こういう自分に愕然としていたとき腹部に腫瘍ができているのがわかった。それ以降『生への執着』を捨て、『生きている、のではなく生かさせていただいているのだからその間だけを有難く生きよう』とおもうと生活や仕事の不安などがスルスルと手からこぼれおちて不動明王が曼荼羅の世界から生き生きとおりたってくださるようになり体調は一気に回復した。)・・・

不動明王が本尊として来てくださってからは、不動明王の確実な存在感があり、まるで家族がひとり増えたかのように感じるようになりました。それと同時に、お寺などにお参りした際に、そこの仏様を私の不動明王を通して生き生きと心に感じられるようになり、私の心の中で曼荼羅がまた以前よりさらにしっかりと感じられるようになりました。・・曼荼羅の仏様たちも確実に活動しているように感じるのです。・・・さらに中院流の一流伝授のとき大阿様がが『・・色界の迷いの世界の塵をもって諸仏とする・・・』という意味のことをおっしゃるのを聞き『この世に迷いがある限り仏様はいきいきと存在されてあたりまえなんだ。』『心は自分の心の中にあると思っていたけれど実は自分の外にあって、世界は自分の外にあると思っていたけれど実は自分の中にあるんだ』と思えてきた。そうおもうと自分の周りで起こる些細なことでも有難く尊く・・おもえてくるのでした。・・・」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仏教聖典(仏教伝道協会)か... | トップ | 金沢文庫で愛染明王展が開催... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事