福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教聖典(仏教伝道協会)から・・・その59

2011-10-21 | 法話
第四章 煩悩
第一節 心のけがれ
六、
愛欲は煩悩の王、さまざまの煩悩がこれにつき従う。
愛欲は煩悩の芽を吹く湿地、さまざまの煩悩を生ずる。
愛欲は善を食う悪鬼、あらゆる善を滅ぼす。
愛欲は花に隠れ住む毒蛇、欲と花を貪るものに毒を制して殺す。
愛欲は木を枯らすつる草、人の心に巻き付き人の心の中の善のしるしを吸い尽くす。
愛欲は悪魔の投げた餌、人はこれにつられて悪魔の道に沈む。

飢えた犬に血を塗った乾いた骨をあたえると、犬はその骨にしゃぶりつき、ただ疲れと悩みを得るだけである。愛欲が人の心を養わないのはまったくこれとおなじである。

一切の肉を争って獣は互いに傷つく。たいまつを持って風にむかう愚かな人は、ついに己自身を焼く。
この獣のようにまた、この愚かな人のように、人は欲のためにおのれの身を傷つけ、その身を焼く。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« チベット尼僧の焼身自殺 | トップ | 「曼荼羅の世界へ(悟東あす... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事