八幡様の名は八正道を示している
「八幡と申す名は、御託宣に「得道より来(このか)た法性を動ぜず、八正道を示して権迹を垂る。皆苦の衆生を解脱するを得たり。故に八幡大菩薩と號す」とあり(「八幡愚童訓巻下仏法事」に「得道より来、法性を動かさず。八正道を示し、権迹を垂る。皆苦の衆生を解脱するを得、故に八幡大菩薩と号く」)。八正とは内典に正見。正思惟。正語。正業。正命。正精進。正定。正慧是を八正道と云ふ(大般涅槃經卷上「道諦者。八正道。一正見。二正念。三正思惟。四正業。五正精進。六正語。七正命。八正定。此八法者。諦是聖道。若人精勤。觀此四法。速離生死。到解脱處」)。凡そ心正なれば身口はをのずからきよまる。三業は邪なくして内外真正なるを諸仏出世の本懐とす。神明の垂迹も又これが為なるべし。(神皇正統記)」