NHK「趣味DO楽」という番組で『お遍路』の特集をやっていました。これは「趣味Do楽 「はじめての四国遍路旅 (8回シリーズ)」というもので、8月5日から始まっているものでした。今日は『お接待』を主に取り上げていました。紹介はここにあります。
見ているとなつかしい三坂峠が出てきました。17年の最初の歩き遍路のときここを朝の6時ころ通っています。土佐から伊予に抜ける唯一の道だったということですが、曲がりくねった山道で「昔の人は、老いも若きも、時には子を連れたお母さんも道中苦と人生苦にあえぎながらこの急坂を降りたのだろうなあ」と思うと何とも言えない気持ちがしたことを覚えています。
さらに番組では新居浜の「四国のお母さん」といわれるお婆さんを紹介していました。この方は10年ほど前から「善根宿(お遍路さん用無料宿泊所)」を設置して、お遍路さんを泊め時には食事まで提供しているということでした。残念ながら私はこの方にお会いできていませんでしたが、88歳になるというこの高橋さんというお婆さんは、いつか是非お尋ねしたいと思わせる輝きにあふれたお顔でした。「10年ほど前に二人の息子が相次いで亡くなり、それ以来『善根宿』をしていれば息子に会える気がして始めた」と言っておられました。お大師様のお導きは実に深いものがあります。夏に四国遍路にいったばかりですが、再度すぐにも遍路に出かけたくなりました。