福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

最近の大地震の共通項・・・4

2016-04-26 | 法話
4、人心の退廃にも共通点があります。
慶長大地震の1605年の前には、戦国時代から延々と続いた混乱の集大成の天下分け目の関ヶ原の戦いがあり人心は荒廃しきっていたと思われます。
明治三陸大地震の1896年はいうまでもなく明治維新で野蛮極まりない神仏分離を強行して人心が乱れきっていたと思われます。
関東大震災の1923年も大正デカダンの影響と戦勝で人々は緩み切っていた生活を送っていました。椎尾弁匡は「……今回の震災は天災には相違ないが,これを天災というも,人禍として反省する必要があると思うのである。又これを単に奢侈、贅沢、軽佻浮薄の天罰なりというは、あたらざる感じがないでもないが,人禍かくの如しとせばこれを天罰と見る事も亦不当ではない」といい、北原白秋も,「天譴和歌」として「世を挙り心傲ると歳久し天地の譴怒いただきにけり」「大御怒避くるすべなしひれ伏して揺りのまにまにまかせてぞ居る」とうたっています。
ひるがえって、東日本大震災の2011年当時も、構造改革とかいい、すべてを金銭価値に変換し比較なければ存在意義を納得できないという愚か極まりない風潮が蔓延していました。いまもこの風潮は続いています。さらに毎年数十億の牛豚鶏等の生命を奪いそのうえで世界一の食品廃棄率を誇っているのです。聖書にある背徳、高慢と食料浪費で業火の裁きを受けたソドムとゴモラの話は他人ごとではありません。


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