福聚講

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地蔵菩薩三国霊験記 5/14巻の6/17

2024-08-01 | 先祖供養

地蔵菩薩三国霊験記 5/14巻の6/17

六、王氏霊験を得る事

京師(京都)の人、姓は王、其の名を失せり。

既に戒行なし。曽って善を修せず。文明元年(1469年)に患によりて死をいたすに人引いて地獄の門に至る。王氏本(もと)地蔵菩薩に事(つかふ)、見るに一人僧あり。云く、是地蔵菩薩なり、乃ち王氏を教へて一行の偈を誦せしむ。其の文に曰、若し人、三世一切の佛を了知せんと欲せば、應當に如是に観ずべし、心は諸の如来を造ると

大方廣佛華嚴經夜摩天宮菩薩説偈品第十六「心如工畫師 畫種種五陰  一切世界中 無法而不造 如心佛亦爾 如佛衆生然  心佛及衆生 是三無差別  諸佛悉了知 一切從心轉 若能如是解 彼人見眞佛 心亦非是身 身亦非是心  作一切佛事 自在未曾有  若人欲求知 三世一切佛 應當如是觀 心造諸如來」)。菩薩の曰、此を誦し得て地獄を排せん。王氏誦してつひに入って閻魔王にまみゆ。王此の人に問ふ、汝何の功徳かある。答て曰、唯一四句の偈を受持す。具に上に記するが如し。王遂に王氏を放免したまひぬ。此の偈を誦する時にあたりて声の及ぶところの受苦の人皆解脱を得たり。王氏三日に蘇りて諸の沙門に向ひて説く而已。(以上は法蔵『華厳経伝記巻四』にあり。「文明元年京師人。姓王。失其名。既無戒行。曾不修善。因患致死。被二人引。至地獄門前。見有一僧云。是地藏菩薩。乃教王氏。誦一行偈。其文曰。若人欲求知三世一切佛。應當如是觀。心造諸如來。菩薩既授經文。謂之曰。誦得此偈。能排地獄。王氏盡誦。遂入見閻羅王。王問此人。有何功徳。答云。唯受持一四句偈。具如上説。王遂放免。當誦此偈時。聲所及處。受苦人皆得解脱。王氏三日始蘇。憶持此偈。向諸沙門説之。參驗偈文。方知是華嚴經第十二卷夜摩天宮無量諸菩薩雲集説法品」。)

(破地獄の由来は大方廣佛華嚴經疏夜摩宮中偈讃品第二十「一云。若欲了佛者應觀法界性。上一切差別皆唯心作。以見法即見佛故。二觀法界性是眞如門。觀唯心造即生滅門。是雙結也。又一是眞如實觀。一是唯心識觀。大乘觀要不出此二。觀此二門唯是一心。皆各總攝一切法盡。二諦雙融無礙一味。三世諸佛證此爲體故。欲知彼者。應當觀此既爲妙極。是以暫持能破地獄。」。

 

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