福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「草木国土悉有仏性」3

2009-06-05 | 法話
福聚俳句 「草木国土悉有仏性」3  荒木重雄

俳句はもともとは連句でした。ある人が発句(最初の句)を詠むと、別の人がその句に続けて次の句を詠む。するとまた別な人が、次の句に続けて次の次の句を詠む。というように、幾人かの人たちが次々と情趣や思いを連ね重ねてゆくコミュニケーションであり共同創作でした。これは愉しいではありませんか。

句会も、題を決めて複数の人がそれぞれの思いでそれぞれの句を詠む。そこに優劣を競うなどというおかしなことが入ってくると台無しにしてしまいますが、
ほんらいはこれもコミュニケーションであり共同創作でした。

福聚俳句は、そのような講員のコミュニケーションと交歓の場にしたいとはじめたものです。
どうぞ皆さんご参加くださって、愉しい場にしようではありませんか。
季節に合わせて、紫陽花とホトトギス(不如帰)と山法師を詠んでみました。

どなたかこれに続けて、あるいは同じ季題で詠んで、ご投句をお願いいたします。

  紫陽花に銀糸の雨が降りかかる

  わが袈裟の紫陽花の風にあふられて

  西行の思いに誘うほととぎす

  わが経に唱和するかやほととぎす

  山法師 日暮れの森を幽玄に


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