善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)43
四十二番目、閻浮提の摩竭提国・迦毘羅かぴら城 摩耶夫人(仏母)
瞿夷女は「この迦毘羅城に摩耶夫人あり、汝かしこに詣でて問え・・」といいます。
善財に羅刹が「十方を敬礼し善知識を求め、正念に一切の境界を思惟して善知識を求め、・・よ」というのでそのとおりにすると即時に大寶蓮華が現れ、その上に楼閣がありその中の摩尼寶石の蓮華座に摩耶夫人が坐しておられた。そして善財に「【大願智幻法門】を成就するが故に総ての過去佛の母となっている」といいます。
「爾時菩薩、兜率天より降神下たまえる時、十佛刹
微塵等の菩薩と倶なりき。皆な悉く行・大願・善根・莊嚴・法門とを同うし、智慧自在なること一切諸地の清淨法身・無量色身・究竟普賢諸大願行、悉く皆な同等なり。如是の菩薩眷屬に圍遶せらる。又、八萬の諸龍王と倶なりき。娑伽羅龍王等及び諸夜叉八部神等恭敬供養したてまつり、降神して下りたまひし時、大光明を放ちて世界を普照し、自在力を現じて一切諸惡道苦を除滅し、巧方便を以て不可思議衆生を教化し、皆
な悉く宿世業行を知らしめ、諸菩薩をして不放逸を修せしめ無所染著にして衆生を救護し、悉く此の菩薩身が如是等の諸奇特事を現ずることを覩見せしめ大衆とともに來りて我胎に處れり。彼の諸菩薩、我が胎内において遊行自在なり。或は三千大千世界を以て一歩となし、或は不可説不可説の佛刹微塵等世界を以て以一歩となし、又念念中に十方一切世界の一切佛所の不可説不可説菩薩眷屬及び四天王忉利天王乃至梵王、如是等の一切天王、皆な我胎に入りて菩薩を見て恭敬供養聽受正法を欲せり。悉く皆な如是等の衆を容受してしかも胎は廣大ならず亦た迫迮(はくさく)せず。此世界において如是の神變受生を示現し、十方一切閻浮提中も亦た復た如是なり。亦た分身せずして種種に現
化し其の所應に随いて菩薩の母となる。何を以っての故に、此の【大願智幻法門】を修するが故なり。善男子よ、我、盧舍那佛母となり、拘樓孫・拘那含牟尼佛・迦葉佛・彌勒佛・師子佛・法幢佛・善眼佛・淨華佛・妙徳華佛・提舍佛・弗沙佛・歡喜意佛・自在佛・離垢佛・明淨月佛・執炬佛・樂靜佛・金剛楯佛・清淨義佛・
阿私陀佛・度彼岸佛・高焔山佛・執燈佛・寶蓮華佛・功徳稱佛・無量徳持佛・妙徳燈佛・莊嚴身佛・善威儀佛・妙徳慈佛・善幢佛・智盛佛・無量音佛・無諍佛・散疑佛・清淨佛・廣光佛・速淨佛・妙徳雲佛・莊嚴頂髮佛・樹王佛・莊嚴寶冠佛・智海佛・淨寶佛・堅天冠佛・具諸願佛・大自在佛・妙徳王佛・勝妙徳佛・栴檀雲佛・廣淨眼佛・殊勝慧佛・修習智佛・高王佛・自在慧佛・離色佛・師子喜佛・無上王佛・妙徳頂佛・金剛智山佛・妙徳藏佛・寶網嚴身佛・善慧佛・自在天佛・大地天佛・無著功徳佛・衆牙佛・慧光佛・妙徳天佛・無上坐佛・無上徳佛・仙人伏根佛・隨順語佛・自在徳幢佛・明淨幢佛・分別支佛・毘舍佉佛・放一切衆生香光明佛・金剛寶嚴佛・歡喜眼佛・滅欲塵佛・高大身
佛・善天佛・無上天佛・向寂滅佛・覺智佛・離塵垢佛・光焔王佛・安住佛・毘舍佉天佛・金剛山佛・智焔盛妙徳佛・安隱佛・優波提舍佛・具淨徳佛・樂賢徳佛・第一義勇佛・百光焔佛・一増上佛・深音聲佛・大地王佛・白淨佛・山音聲佛・殊勝佛・不可壞佛・無上醫佛・功徳月佛・不違逆佛・功徳聚佛・月出佛・功徳天佛・光
明盛佛・娑羅陰佛・藥王佛・寶佛・金剛慧佛・八十妙徳佛・一切無壞佛・大名稱王佛・勇進持佛・無量光佛・
大莊嚴焔佛・法王不虚佛・不退地佛・明淨天佛・苦行
佛・浄天佛・同意佛・解脱音佛・無壞王佛・滅諂僞佛・
淨薝蔔光佛・善勝月佛・執明炬佛・莊嚴身佛・不可説佛・觀衆生佛・無量光佛・無畏音佛・最勝天佛・
無畏智盛佛・妙徳華佛・月光焔佛・不退慧佛・離愛佛・
不著慧佛・長養徳聚佛・滅惡道佛・無量化師子吼佛・
義不退佛・見無礙佛・降衆魔佛・不著相佛・離虚妄海佛・清淨海佛・不可沮壞須彌山佛・無著智佛・無量坐佛・與魔戰佛・隨師行佛・無上調佛・常月佛・饒益王佛・不動陰佛・饒益名佛・饒益慧佛・壽持佛・壽名佛・
滿稱佛・無壞盛佛・色明淨佛・無相智佛・勇無動佛・
難思妙徳佛・同月行佛・無量身佛・隨順王佛・増壽天佛。佛子よ、如是等の賢劫一切佛、此世界において
等正覺を成じたまふは我悉く母となり亦た十方一切世界において教化衆生す。・・」
ここは探玄記では「会縁入実相」とされ「摩耶夫人の下は会縁入実相の知識を明かす。謂く前の諸位差別の縁を会して平等一実の法界に帰せしめ仏果を生ずること、摩耶の佛を生めるが如き故に。初めの一はこれ総。余りの九はこれ別」とあります。摩耶夫人は会縁入実相の総論で後の52番目有徳童女までは別論ということです。
「華厳五十五所絵巻」にもここは「会縁入実相」と書かれています。
自分にとっての摩耶夫人は恐れ多いですが母です。母がお大師様の信仰を植え付けてくれたのですから。母は檀家の人に、寺の山の上にお大師様が現れる夢を見たとか、危機の時にお大師様に助けられたとか、いつもお大師様の有難さを説いていました。
四十二番目、閻浮提の摩竭提国・迦毘羅かぴら城 摩耶夫人(仏母)
瞿夷女は「この迦毘羅城に摩耶夫人あり、汝かしこに詣でて問え・・」といいます。
善財に羅刹が「十方を敬礼し善知識を求め、正念に一切の境界を思惟して善知識を求め、・・よ」というのでそのとおりにすると即時に大寶蓮華が現れ、その上に楼閣がありその中の摩尼寶石の蓮華座に摩耶夫人が坐しておられた。そして善財に「【大願智幻法門】を成就するが故に総ての過去佛の母となっている」といいます。
「爾時菩薩、兜率天より降神下たまえる時、十佛刹
微塵等の菩薩と倶なりき。皆な悉く行・大願・善根・莊嚴・法門とを同うし、智慧自在なること一切諸地の清淨法身・無量色身・究竟普賢諸大願行、悉く皆な同等なり。如是の菩薩眷屬に圍遶せらる。又、八萬の諸龍王と倶なりき。娑伽羅龍王等及び諸夜叉八部神等恭敬供養したてまつり、降神して下りたまひし時、大光明を放ちて世界を普照し、自在力を現じて一切諸惡道苦を除滅し、巧方便を以て不可思議衆生を教化し、皆
な悉く宿世業行を知らしめ、諸菩薩をして不放逸を修せしめ無所染著にして衆生を救護し、悉く此の菩薩身が如是等の諸奇特事を現ずることを覩見せしめ大衆とともに來りて我胎に處れり。彼の諸菩薩、我が胎内において遊行自在なり。或は三千大千世界を以て一歩となし、或は不可説不可説の佛刹微塵等世界を以て以一歩となし、又念念中に十方一切世界の一切佛所の不可説不可説菩薩眷屬及び四天王忉利天王乃至梵王、如是等の一切天王、皆な我胎に入りて菩薩を見て恭敬供養聽受正法を欲せり。悉く皆な如是等の衆を容受してしかも胎は廣大ならず亦た迫迮(はくさく)せず。此世界において如是の神變受生を示現し、十方一切閻浮提中も亦た復た如是なり。亦た分身せずして種種に現
化し其の所應に随いて菩薩の母となる。何を以っての故に、此の【大願智幻法門】を修するが故なり。善男子よ、我、盧舍那佛母となり、拘樓孫・拘那含牟尼佛・迦葉佛・彌勒佛・師子佛・法幢佛・善眼佛・淨華佛・妙徳華佛・提舍佛・弗沙佛・歡喜意佛・自在佛・離垢佛・明淨月佛・執炬佛・樂靜佛・金剛楯佛・清淨義佛・
阿私陀佛・度彼岸佛・高焔山佛・執燈佛・寶蓮華佛・功徳稱佛・無量徳持佛・妙徳燈佛・莊嚴身佛・善威儀佛・妙徳慈佛・善幢佛・智盛佛・無量音佛・無諍佛・散疑佛・清淨佛・廣光佛・速淨佛・妙徳雲佛・莊嚴頂髮佛・樹王佛・莊嚴寶冠佛・智海佛・淨寶佛・堅天冠佛・具諸願佛・大自在佛・妙徳王佛・勝妙徳佛・栴檀雲佛・廣淨眼佛・殊勝慧佛・修習智佛・高王佛・自在慧佛・離色佛・師子喜佛・無上王佛・妙徳頂佛・金剛智山佛・妙徳藏佛・寶網嚴身佛・善慧佛・自在天佛・大地天佛・無著功徳佛・衆牙佛・慧光佛・妙徳天佛・無上坐佛・無上徳佛・仙人伏根佛・隨順語佛・自在徳幢佛・明淨幢佛・分別支佛・毘舍佉佛・放一切衆生香光明佛・金剛寶嚴佛・歡喜眼佛・滅欲塵佛・高大身
佛・善天佛・無上天佛・向寂滅佛・覺智佛・離塵垢佛・光焔王佛・安住佛・毘舍佉天佛・金剛山佛・智焔盛妙徳佛・安隱佛・優波提舍佛・具淨徳佛・樂賢徳佛・第一義勇佛・百光焔佛・一増上佛・深音聲佛・大地王佛・白淨佛・山音聲佛・殊勝佛・不可壞佛・無上醫佛・功徳月佛・不違逆佛・功徳聚佛・月出佛・功徳天佛・光
明盛佛・娑羅陰佛・藥王佛・寶佛・金剛慧佛・八十妙徳佛・一切無壞佛・大名稱王佛・勇進持佛・無量光佛・
大莊嚴焔佛・法王不虚佛・不退地佛・明淨天佛・苦行
佛・浄天佛・同意佛・解脱音佛・無壞王佛・滅諂僞佛・
淨薝蔔光佛・善勝月佛・執明炬佛・莊嚴身佛・不可説佛・觀衆生佛・無量光佛・無畏音佛・最勝天佛・
無畏智盛佛・妙徳華佛・月光焔佛・不退慧佛・離愛佛・
不著慧佛・長養徳聚佛・滅惡道佛・無量化師子吼佛・
義不退佛・見無礙佛・降衆魔佛・不著相佛・離虚妄海佛・清淨海佛・不可沮壞須彌山佛・無著智佛・無量坐佛・與魔戰佛・隨師行佛・無上調佛・常月佛・饒益王佛・不動陰佛・饒益名佛・饒益慧佛・壽持佛・壽名佛・
滿稱佛・無壞盛佛・色明淨佛・無相智佛・勇無動佛・
難思妙徳佛・同月行佛・無量身佛・隨順王佛・増壽天佛。佛子よ、如是等の賢劫一切佛、此世界において
等正覺を成じたまふは我悉く母となり亦た十方一切世界において教化衆生す。・・」
ここは探玄記では「会縁入実相」とされ「摩耶夫人の下は会縁入実相の知識を明かす。謂く前の諸位差別の縁を会して平等一実の法界に帰せしめ仏果を生ずること、摩耶の佛を生めるが如き故に。初めの一はこれ総。余りの九はこれ別」とあります。摩耶夫人は会縁入実相の総論で後の52番目有徳童女までは別論ということです。
「華厳五十五所絵巻」にもここは「会縁入実相」と書かれています。
自分にとっての摩耶夫人は恐れ多いですが母です。母がお大師様の信仰を植え付けてくれたのですから。母は檀家の人に、寺の山の上にお大師様が現れる夢を見たとか、危機の時にお大師様に助けられたとか、いつもお大師様の有難さを説いていました。