福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

金山穆韶『大日経綱要』の要約その9

2014-10-30 | 諸経
第五、大日如来の眷属
(ここからは第五の衆成就を説きます。大日經の「一切持金剛者皆悉集會。如來信
解遊戲神變生大樓閣寶王。高無中邊。諸大妙寶王。種種間飾。菩薩之身爲師子座。其金
剛名曰虚空無垢執金剛。虚空遊歩執金剛。虚空生執金剛。被雜色衣執金剛。善行歩執
金剛。住一切法平等執金剛。哀愍無量衆生界執金剛。那羅延力執金剛。大那羅延力執
金剛。妙執金剛。勝迅執金剛。無垢執金剛。刃迅執金剛。如來甲執金剛。如來句生執金
剛。住無戲論執金剛。如來十力生執金剛。無垢眼執金剛。金剛手祕密主。如是上首。十
佛刹微塵數等持金剛衆倶。及普賢菩薩。慈氏菩薩。妙吉祥菩薩。除一切蓋障菩薩等諸
大菩薩。前後圍繞而演説法。所謂越三時如來之日加持故。身語意平等句法門」までです。)
・・・經には住処成就の次に眷属成就が説かれる。如来は彼等の為に三世常恒に三密平等の法門を演説したまう。(大日如来の悟りの作用として)無数の如来が出現して如来内證の功徳を表現するのである。いま眷属成就の説段には大日如来の自證(お悟り)の大智慧を主かさどる内眷属と、化他慈悲をつかさどる大眷属とを明かす(この内・大二眷属が胎蔵曼荼羅の諸尊)。内・大二眷属は等しく内に向かっては大日如来に対して自受法楽の妙業をなし、外に向かっては、大日如来の法界宮に人々を引き入れる化他の利益を被らしめる働きをする。・・これら眷属によって大日如来のお悟りの徳性を知るべきである。

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