慈雲尊者の「人となる道」に「およそ物あれば能あり、能あれば徳あり。世間事物の中、楽器は工匠の手より出で来るものなれどもその妙物は必ずその徳備わるなり。刀剣はヵ鍛冶が手により造立せるももなれども、その逸物にいたりてはその徳あるなり。まして山川草木は広大なる物なればかならず神霊あるなり。地水火風はさらに広大なれば四大神その徳著しきなり。五穀は人民を利する功大なれば必ず神霊あるなり。天はさらに尊尚なれ . . . 本文を読む
地藏菩薩本願經卷上 地獄名號品第五(無数の地獄の解説)
爾時、普賢菩薩摩訶薩は地藏菩薩に白して言さく、「仁者、願はくは天龍四衆及び未來現在一切衆生の為に娑婆世界及び閻浮提の罪苦衆生受報の處・地獄名號・及び惡報の事等を説いて、未來世の末法衆生をして是の果報を知らしめ給へ」。地藏答へて言はく「仁者、我れ今ま、佛の威神及び大士の力を承けて、略して地獄名號及び罪報惡報の事を説かん。仁者、閻
浮提の東方に . . . 本文を読む
「自分自身が最良の手本になればいい。そういう手本になる人物が一人でもいれば その集団は千年輝くものになる」(19世紀のアメリカ詩人、ホイットマンの言葉)という言葉があります。
しかしこの手本になるという事が難しいと思っていましたが、最近この言葉に追加する言葉を思いつきました。「手本になるのは簡単である。自身の中の仏様を見つけ出して其の仏様が喜ぶ様に行動すればいいだけだ」
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地藏菩薩本願經卷上 觀衆生業縁品第三(地蔵菩薩が無間罪と無間地獄を説く)
爾時、佛母摩耶夫人、恭敬合掌して地藏菩薩に問うて言はく「聖者。閻浮の衆生は造業は差別あり、受くるところの報應其事云何」。地藏答言。「千萬世界ないし國土に、或は地獄有り或は地獄無し。或は女人有り或は女人無し。或は佛法有り或は佛法無し。乃至聲聞辟支佛も亦た復た如是。但だ地獄の罪報一等(ひとしな)のみにあらず。」摩耶夫人重ねて菩 . . . 本文を読む
「三界はただ貪心に従って有と了達し、十二因縁( 無明→行→識→名色→六処→触→受→愛→取→有→生→老死→)は一心のうちに有りと知る。是のごとくなれば、則ち生死は、ただ心より起こる。心もし滅することを得ば、生死も則ちまた尽きなん。(華厳経、十地品 ) . . . 本文を読む
地藏菩薩本願經卷上 分身集會品第二(衆生済度の為に不可説無量阿僧祇世界のあらゆる地獄に分身している無数の地蔵菩薩が集まり、お釈迦様が「弥勒菩薩出現までの間、我が衆生済度で漏れた衆生を助よ」と説諭すると、地蔵菩薩達がお釈迦様に「ご心配なく」と誓う。)
爾時、百千萬億不可思不可議不可量不可説無量阿僧祇世界のあらゆる地獄處の分身の地藏菩薩、倶に來りて集りて忉利天宮に在り。如來神力を以ての故に、各の方面 . . . 本文を読む
今日,文政十二年1830、四月七日(金次郎43歳)は二宮金次郎が成田山で断食成満し霊験(注1)を受け、下野国芳賀郡桜町農民の出迎えを受けて帰郷した日です。以下印旛沼史等によります。金次郎は藩主の命で下野国桜町での改革を推進していましたが農民が反発したので成田山で21日間の断食修行をしていました。しかし丁度満願の日に霊験を受けるとともに反省した桜町の農民が迎えに来て桜町陣屋に帰っています。
(注1、 . . . 本文を読む
七里恒順師の言葉に
「寺ありとも、仏法なくんば魔の巣窟なり。寺なくとも、仏法あれば仏の道場なり」
とあります。寺院・僧侶の退廃を嘆く声はそこここにあります。しかし御大師様は(退廃していても)寺院や僧侶を敬うべし、とされています。
「僧尼あるがゆえに仏法絶えず、仏法存するがゆえに人見る目を開く、眼明らかにして正道を行ず。正路に遊ぶがゆえに涅槃にいたる。(秘蔵宝鑰)」
「もしは菩薩、もしは声聞、凡聖 . . . 本文を読む
「大智度論巻第十三」に「比丘尼曰く、我れ自らもとの宿命を憶念するに、時に戯女と作る、種々の衣服を著けて旧語を説く。或時比丘尼衣を著して以て戯笑と為す。是の因縁を以ての故に、迦葉佛の時に比丘尼と作りき。時に自ら貴姓端正なるを恃み、心に矯慢を生じて禁戒を破る。禁戒を破る罪の故に地獄に堕ちて種々の罪を受く。罪を受け畢竟りて釈迦牟尼佛に値ひたてまつりて出家し、六神通、阿羅漢道を得たり。是の故に知りぬ、出 . . . 本文を読む
真言安心和讃
帰命頂礼薄伽梵
八葉四重の円壇は
一切如来の秘要にて
衆生心地の仏土なり
十方三世の諸聖衆は
大日普門の別徳を
開きて示しし尊なれば
密厳国土の外ならず
浄瑠璃界の薬師佛
一宝世界の宝生尊
堪忍娑婆の釈迦如来
極楽世界の阿弥陀仏
普賢薩埵の歓喜国
文殊覚母の清涼山
観音大士の補陀落山
弥勒菩薩の都支多天
其の余の天宮阿修 . . . 本文を読む
菩薩は布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智恵の六波羅蜜を修業し慈哀・悲愍・歡悦・喜・堪忍・捨の徳を身につける。これらの徳を菩薩は「これらの徳を以て衆生の苦悩を救わん」と念ずる。
(この菩薩摩訶薩は、檀波羅蜜を行じ、尸羅波羅蜜を淨め、羼提波羅蜜を修し、毘梨耶波羅蜜を行じ、
禪波羅蜜に入り、般若波羅蜜を分別し、慈哀・悲愍・歡悦・喜・堪忍・捨を修行積集す。
如是の如き等の無量の善根を修す。善根を修し已り . . . 本文を読む
地藏菩薩本願經卷上(このお経はお釈迦様が忉利天宮に居られる御母堂に、お地蔵様のご利益を説法されるもの、不幸なものをこそお地蔵様はお救いくださるというもの)
唐于闐國三藏沙門實叉難陀譯
忉利天宮神通品第一(お釈迦様が諸仏諸天諸鬼等の集会する中で対告衆としての文殊菩薩に地蔵菩薩の過去世は一切衆生済度の願を立てた長者の子や婆羅門女だったと伝える)
如是我聞。一時佛忉利天に在して母の為に説法したまう . . . 本文を読む
「仏説聖不動経 」
その時に大会にひとりの明王あり。
この大明王は大威力あり。
大悲の徳の故に青黒の形を現じ
大定の徳のゆえに 金剛石に座し
大智慧の故に大火焔を現じ
大智の剣を執って 貧瞋癡(とんじんち)を害し
三昧の縄をもて難伏の者を縛す
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