Fukunosukeです。
さて、「パパはパスポート持ってないの事件」の顛末です。
08:00 「パスポート持ってない」衝撃の告白に、一同、鯉みたいに口を開けて茫然。
「なんちゃって持ってました」というオチは望めないみたい。こりゃどう考えても
間に合わない。無理。絶対絶命。そんな雰囲気、、、。
08:05 何かにピンと来たのか、いち早く気を取り直したhiyoko、猛然と場を仕切りだす。
hiyo:「たしか午後にも便があるはず。空いてるか聞いてみる!」
一同、催眠術から醒めたかのように我に帰る。でも結局どうしていいか
わからずワラワラする。荷物を持ったり降ろしたり、50センチくらい
横に動いてみたりするだけで、さっぱり役に立たない。
hiyokoはANAカウンターに突進し、「午後の便ありますかぁ!」と声を張り
上げる。気押されたのか、ANAの係員は思わず「今日はもうありません」と
答えてしまう。ならばJALだとhiyokoが指示をだす。僕が隣のJALカウンター
に行くと、「ANAとエアチャイナの共同運航便があるはずです」と言われる。
それをhiyokoに伝えると、ANAも慌てて「すみませんありました!」と返事を
する。しっかりしろANA!あんたまで動転してどうする!
出発時間を聞く。13:50発、間に合いそうだ! 空席はあるか?
Fuku:「だけど、どうするの、北京まで一人で来てもらうの?」
hiyo:「そうよっ!(目はまだ三角)」
Fuku:「無理だよ!耳が遠くて携帯も使えなくて、どうやって落ち合うの!?
、、、じゃあ2席にして! 僕が一緒に行くから!」
hiyo:「えぇ~(泣)」
パパ:「すまないなー、じゃあ2席ともビジネスにしてくれや」
hiyo:「えー?高いよ!」
パパ:「いいんだ!俺が悪いんだから」
Fuku:(ラッキー!)
hiyo:「帰りをみんなと同じエコノミーにしても、2人で往復60万円以上だって」
パパ:「、、、、、、。まあ、それじゃあエコノミーでいいか、、、」
Fuku:「...」
08:20 手元のチケットはキャンセル料を払ってキャンセル。新しいチケットに買い直し。
でもしっかり帰りのシートアサインはキープ。あっという間に、2人分のチケットを
(エコノミーで)手配完了。鬼の手配師hiyokoスゲー!
目処が立ったところで、叔父夫婦とhiyokoは先発組として出発ゲートへ。僕は
パパの手を引きタクシーに飛び乗る。
08:30 Fuku:「運転手さん! とにかく横浜まで!」
08:40 車中、なんとも言えない空気が漂う。
Fuku:「あ、ベイブリッジですねー」
パパ:「おぉ、、、」
Fuku:「、、、」
パパ:「、、、」
08:55 横浜駅着。電車に乗り換えて、更にパパ宅を目指す。
09:00 hiyokoから「こちらはそろそろ搭乗」との連絡入る。
09:30 ついにパパ宅に到着。鍵をかけたキャビネからパスポートを取りだす。
09:40 ネットで、東名高速、東京方面が渋滞していないことを確認する。さらに、駅前
(家から5分)から10:15発羽田行きのリムジンバスがある事を突き止める。
こいつで行ける!
10:00 家を出てバス乗り場へ。そぼ降る雨、寒空の下、年寄りの引率はなんか侘しい。
「でも諦めちゃぁいけない」なんて自分に言い聞かせる。
10:15 リムジンバス搭乗。スムースに行けば、1時間後には羽田に戻れそうだ。
10:45 車中にて。パパ、「次の一手」という囲碁の練習問題を読む。「旅の準備」でも
読ませたい気もするが、新たな忘れ物が発覚しても困る。寝たふりをする。
11:30 15分遅れで羽田に到着。少し余裕ができたので、腹ごしらえに蕎麦を食べる
パパは鴨南蛮(温)、僕は鴨せいろ(冷)。なんで気が合う。微妙。
12:15 チェックイン、出国審査を済ませ、待合に入る。
12:40 、、、思いがけず、時間をもてあます。並んで座り、語らっちゃったりする。
波平:「迷惑をかけるなぁ。すまないなあ。何十回と海外旅行して、こんなこと
初めてだよ」
マスオ:「いえいえそんな。それより何とか行けます。よかったじゃないですか」
波平:「しかし、疲れないようにと思って羽田に前泊までしたのに、これじゃあなぁ、
いやんなっちゃうなぁ」
マスオ:(僕もいやんなっちゃいました)
13:29 hiyokoから、「北京に着いた」との報が入る。
13:30 いよいよ搭乗。なんだか半信半疑。ちゃんと行けるよね?
13:45 エアチャイナ。定刻通り出発。
16:30 (ここから1時間時差があります)
ついに北京空港着!! ここまで来た!
どうだと言わんばかり得意気に「印籠」じゃない「パスポート」を提示し入国。
hiyokoに連絡し、ホテルに向かうか、夕飯のレストランに直行するか、道路状況
等を確認する。
17:30 市内渋滞とのことで、直接レストランを目指す。タクシーをつかまえ、メールで
送ってもらった店の名前と住所を運転手に見せる。「好」と運転手。もう一息だ。
17:40 順調に車は走る。(車線を跨いで走る車多いなぁー)と余裕すら生まれる。
17:45 すぐに渋滞につかまる。再びあわあわする。
18:15 渋滞はますますひどくなる。レストランの予約は18:30。間に合いそうにない
今夜は我々だけルームサービスか、、、。
18:30 hiyokoから、「こちらも渋滞でまだレストランに着かない」と連絡が入り、
少し安心する。
18:40 渋滞で運転手がイライラしているところへ、パパが「車が多いねー」というような
意味のインチキ中国語を話しかける。一向に通じやしない。運転手も困り顔。
パパは渋滞が大嫌い。自分の気を紛らせたくて、運転手に話しかけたのだ。
そのやり取りを見て、ちょっとイラっとする。でもそのくらいの「心のささくれ」は
許して欲しい。
18:50 hiyokoより「レストランに着いた!」との連絡入る。
18:55 レストランのある通りに入る。どうやらこちらも目的地に近づいたようだ。
北京までの長い道のりが、ようやく終わろうとしている。
道 程
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守ることをせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
意味は全く関係ないけど、何となく、雰囲気的にこの状況にしっくりくる。
19:00 そしてレストランに到着。hiyoko組に遅れることわずか10分。はかったみたい!
一同感激の再会を果たす。まるで「生き別れの家族再会」の場面みたいだ。
朝8時のふざけろ発言から12時間。まるで何事もなかったかのように、夕飯のテーブルに
5人が集っている、これはちょっと感慨深いものがあった。
僕たちは、今日、何かをやり遂げた。
と、ここまで書いてハタと思い至る。なにもお年寄りを引きずりまわさなくても、僕がパス
ポートを取りに行けば、もっと苦労なく済んでいましたね。まあ、そのくらいその時は泡食っ
ていたということで。
(追記)
さすがにこんなことがあれば、さすがのパパも二度と「海外旅行に行きたい」なんて言わない
だろうなーと思っていたら、既に「もう二度と忘れない。今度は台湾か、上海にしよう」などと
言ってます。いやはや。それにしてもまた中華圏(泣)。
(追記2)
Cecilさんすみません。20:30前に一件落着してしまいました。「入浴シーン」は来週のお預け
ということにさせてください。
さて、「パパはパスポート持ってないの事件」の顛末です。
08:00 「パスポート持ってない」衝撃の告白に、一同、鯉みたいに口を開けて茫然。
「なんちゃって持ってました」というオチは望めないみたい。こりゃどう考えても
間に合わない。無理。絶対絶命。そんな雰囲気、、、。
08:05 何かにピンと来たのか、いち早く気を取り直したhiyoko、猛然と場を仕切りだす。
hiyo:「たしか午後にも便があるはず。空いてるか聞いてみる!」
一同、催眠術から醒めたかのように我に帰る。でも結局どうしていいか
わからずワラワラする。荷物を持ったり降ろしたり、50センチくらい
横に動いてみたりするだけで、さっぱり役に立たない。
hiyokoはANAカウンターに突進し、「午後の便ありますかぁ!」と声を張り
上げる。気押されたのか、ANAの係員は思わず「今日はもうありません」と
答えてしまう。ならばJALだとhiyokoが指示をだす。僕が隣のJALカウンター
に行くと、「ANAとエアチャイナの共同運航便があるはずです」と言われる。
それをhiyokoに伝えると、ANAも慌てて「すみませんありました!」と返事を
する。しっかりしろANA!あんたまで動転してどうする!
出発時間を聞く。13:50発、間に合いそうだ! 空席はあるか?
Fuku:「だけど、どうするの、北京まで一人で来てもらうの?」
hiyo:「そうよっ!(目はまだ三角)」
Fuku:「無理だよ!耳が遠くて携帯も使えなくて、どうやって落ち合うの!?
、、、じゃあ2席にして! 僕が一緒に行くから!」
hiyo:「えぇ~(泣)」
パパ:「すまないなー、じゃあ2席ともビジネスにしてくれや」
hiyo:「えー?高いよ!」
パパ:「いいんだ!俺が悪いんだから」
Fuku:(ラッキー!)
hiyo:「帰りをみんなと同じエコノミーにしても、2人で往復60万円以上だって」
パパ:「、、、、、、。まあ、それじゃあエコノミーでいいか、、、」
Fuku:「...」
08:20 手元のチケットはキャンセル料を払ってキャンセル。新しいチケットに買い直し。
でもしっかり帰りのシートアサインはキープ。あっという間に、2人分のチケットを
(エコノミーで)手配完了。鬼の手配師hiyokoスゲー!
目処が立ったところで、叔父夫婦とhiyokoは先発組として出発ゲートへ。僕は
パパの手を引きタクシーに飛び乗る。
08:30 Fuku:「運転手さん! とにかく横浜まで!」
08:40 車中、なんとも言えない空気が漂う。
Fuku:「あ、ベイブリッジですねー」
パパ:「おぉ、、、」
Fuku:「、、、」
パパ:「、、、」
08:55 横浜駅着。電車に乗り換えて、更にパパ宅を目指す。
09:00 hiyokoから「こちらはそろそろ搭乗」との連絡入る。
09:30 ついにパパ宅に到着。鍵をかけたキャビネからパスポートを取りだす。
09:40 ネットで、東名高速、東京方面が渋滞していないことを確認する。さらに、駅前
(家から5分)から10:15発羽田行きのリムジンバスがある事を突き止める。
こいつで行ける!
10:00 家を出てバス乗り場へ。そぼ降る雨、寒空の下、年寄りの引率はなんか侘しい。
「でも諦めちゃぁいけない」なんて自分に言い聞かせる。
10:15 リムジンバス搭乗。スムースに行けば、1時間後には羽田に戻れそうだ。
10:45 車中にて。パパ、「次の一手」という囲碁の練習問題を読む。「旅の準備」でも
読ませたい気もするが、新たな忘れ物が発覚しても困る。寝たふりをする。
11:30 15分遅れで羽田に到着。少し余裕ができたので、腹ごしらえに蕎麦を食べる
パパは鴨南蛮(温)、僕は鴨せいろ(冷)。なんで気が合う。微妙。
12:15 チェックイン、出国審査を済ませ、待合に入る。
12:40 、、、思いがけず、時間をもてあます。並んで座り、語らっちゃったりする。
波平:「迷惑をかけるなぁ。すまないなあ。何十回と海外旅行して、こんなこと
初めてだよ」
マスオ:「いえいえそんな。それより何とか行けます。よかったじゃないですか」
波平:「しかし、疲れないようにと思って羽田に前泊までしたのに、これじゃあなぁ、
いやんなっちゃうなぁ」
マスオ:(僕もいやんなっちゃいました)
13:29 hiyokoから、「北京に着いた」との報が入る。
13:30 いよいよ搭乗。なんだか半信半疑。ちゃんと行けるよね?
13:45 エアチャイナ。定刻通り出発。
16:30 (ここから1時間時差があります)
ついに北京空港着!! ここまで来た!
どうだと言わんばかり得意気に「印籠」じゃない「パスポート」を提示し入国。
hiyokoに連絡し、ホテルに向かうか、夕飯のレストランに直行するか、道路状況
等を確認する。
17:30 市内渋滞とのことで、直接レストランを目指す。タクシーをつかまえ、メールで
送ってもらった店の名前と住所を運転手に見せる。「好」と運転手。もう一息だ。
17:40 順調に車は走る。(車線を跨いで走る車多いなぁー)と余裕すら生まれる。
17:45 すぐに渋滞につかまる。再びあわあわする。
18:15 渋滞はますますひどくなる。レストランの予約は18:30。間に合いそうにない
今夜は我々だけルームサービスか、、、。
18:30 hiyokoから、「こちらも渋滞でまだレストランに着かない」と連絡が入り、
少し安心する。
18:40 渋滞で運転手がイライラしているところへ、パパが「車が多いねー」というような
意味のインチキ中国語を話しかける。一向に通じやしない。運転手も困り顔。
パパは渋滞が大嫌い。自分の気を紛らせたくて、運転手に話しかけたのだ。
そのやり取りを見て、ちょっとイラっとする。でもそのくらいの「心のささくれ」は
許して欲しい。
18:50 hiyokoより「レストランに着いた!」との連絡入る。
18:55 レストランのある通りに入る。どうやらこちらも目的地に近づいたようだ。
北京までの長い道のりが、ようやく終わろうとしている。
道 程
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守ることをせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
意味は全く関係ないけど、何となく、雰囲気的にこの状況にしっくりくる。
19:00 そしてレストランに到着。hiyoko組に遅れることわずか10分。はかったみたい!
一同感激の再会を果たす。まるで「生き別れの家族再会」の場面みたいだ。
朝8時のふざけろ発言から12時間。まるで何事もなかったかのように、夕飯のテーブルに
5人が集っている、これはちょっと感慨深いものがあった。
僕たちは、今日、何かをやり遂げた。
と、ここまで書いてハタと思い至る。なにもお年寄りを引きずりまわさなくても、僕がパス
ポートを取りに行けば、もっと苦労なく済んでいましたね。まあ、そのくらいその時は泡食っ
ていたということで。
(追記)
さすがにこんなことがあれば、さすがのパパも二度と「海外旅行に行きたい」なんて言わない
だろうなーと思っていたら、既に「もう二度と忘れない。今度は台湾か、上海にしよう」などと
言ってます。いやはや。それにしてもまた中華圏(泣)。
(追記2)
Cecilさんすみません。20:30前に一件落着してしまいました。「入浴シーン」は来週のお預け
ということにさせてください。
お父様、もしかして「満州」にでもお出かけになる気分でいらっしゃったのかも。うっかり「中華人民共和国」成立を忘れておられたとか。
しかしその状況で碁盤上の「次の一手」を考えられるお父様の冷静さは大物の証しですね。空港での「次の一手」をうちこむhiyokoさんの腕前も相当なもの。あっぱれです。
この続きも楽しみにしています。
羽田で良かったですね~(涙)
成田だったら…と考えるとゾッとします。
空港で「パスポートない」なんて言われたら、
hiyokoさんでなくても目は三角になりますよー!
私も主人の両親と海外旅行を控えているのですが、
二人は初の海外ということで出発前からやや憂鬱になってきました…。
ど、どうしよう…。成田でパスポートない!
なんて堂々と宣言されちゃったら…。
私はhiyokoさんのように対処できる自信はありません…。
うーん、お疲れ様でございました。
もう、読み終わってぐったりです。
ビジネスの60万円もすごいと思いましたが、
羽田→横浜の御自宅のタクシー料金も、
とっても気になった市民のわたくし。
でも、お父様とてもお元気でいらして、
羨ましいです。
続きも楽しみにしております。
あぁ~疲れたぁ
hiyokoさんの見事な采配、hukunosukeさんの心優しいマスオさんぶり、お義父さんのお元気さ
全てが笑える可愛そうな面白さでした。
何はともあれ、めでたしめでたし。続編ますます期待膨らみます。
私の友人が同様のドジで、泣く泣くひとりで
大枚払って、後刻フランスまでツアーの仲間を
追いかけていった話を思い出しました。
結果オーライなら全て良し!
何年経っても語り継がれるダイナミックなノンフィクションストーリとなることでしょう。(笑)
取りに行って帰るまでドキドキでしたね。
実はあった!というオチかと期待していましたが(^O^)
夕ご飯に皆さん揃うことができてめでたしめでたしですね。
それにしてもいつもおもしろい記事で大声で笑っちゃっています!
終わってしまうは、既に北京に旅立れているは、
今年のhiyoko家は、大充実ですね♪
それにしても、手に汗握る素晴らしい(?!)展開☆
その昔、夫が出張で中国に行った時に映画館の看板に
「不可能的指令」と広告がうたれていたと話して
いた事を思い出しました。トム・クルーズの横顔と共に・・・。
そうです。ミッションインポッシブルです。笑
監督、見事ミッションをやり遂げましたね!!
想い出深いご旅行になりそうで続きも楽しみです!
それにしてもマスオさんの健闘ぶりには本当に頭が下がりますね。こりゃあ八兵衛もうっかりしてられませんや。
無事に合流出来て本当に良かったですー。
しかし、いつもながらに姉さんの状況判断能力&交渉力と監督の海より深い優しさにはカンドー。
本当にお疲れ様でしたm(__)m
でもやっぱりパパさんの肝っ玉の太さと立ち直りの早さが一番凄いかも!(爆)
fukunosukeさん大活躍だったのですね!お疲れ様でした☆
そうですよね、おじいちゃまお1人にしたら、余計心配ですもんね。
そしてhiyokoさんの素早い行動力も素晴らしい~☆
惚れてまうやろ~!
それにしても、うちの父もやりそう…。注意しなきゃ!