
写真のような京王バスを見かけた。
小学校の絵の展覧会を車内でやっているのだった。
面白いと思った。
学校名を堂々と書いている。
昨年暮れには長男の小学校の展覧会があった。
親の楽しみな行事の一つだ。
でも写真は1枚も無い。
実は今回から撮影は禁止になったのだ。
子供の作品も個人情報であるから。
ということで事前に撮影禁止の回覧があったのでカメラは持たずに見学に行った。
やはり同じころ、次男の保育園の展覧会があった。
こちらは撮影はフリーだった。
対応はまちまちだ。
個人情報保護法にうるさい世の中だ。
子供の作品が個人情報というのは、ちょっと拡大解釈だと思うが、
あからさまには書けない本当の理由は他にもあるのだろう。
今回の措置は個人情報だけではなく、著作権の問題もあると聞いた。
子供の作品にも著作権があるというのだ。
そうかもしれないし、著作権はそもそも主張しなければ意味が無いとも言えるだろう。
また、著作権と撮影は結びつかない気もする。
どちらにしても作品と名前があるだけで、問題の可能性が出てくるという心配なのだろう。
例えば、他の子供の作品をネット上で批評するような変な奴がいるかもしれない。
例えば、たくさんの子供の作品をネット上できれいに並べれば、個人情報の要件と
なるかもしれない。
例えば、すぐれた作品を買おうという人が居るかもしれない。
考えればいくらでも変な事例は有り得る。
というようなことだろうか。
親以外の入場の阻止も実際は難しいだろうし。
では書道での書き初めは撮影禁止なのか?名前入りの作品だ。
なんて考えると、本当に難しい。
モンスターペアレントの件もあり、学校運営は大変だ。
那須ハイランドに行った時、子供のレゴ教室の受講用紙を書く場面があった。
私の後ろのママさんは、名前以外は書かないで良いか。とスタッフに聞いていた。
それぐらい日常的に個人情報を気にしている世の中なのだ。
我が家は基本的にフルオープンだ。
でなければブログなんてやっていない。(他の人には許可をとっているが。)
村や古い商店街、下町も基本的にフルオープンだろう。
個人情報は周辺に知れ渡っている。(ただし狭い範囲というところがネット社会と決定的に違うのだが。)
だから何かあれば助け合うことができる。
都会ではクローズでも生活ができてしまう。
しかしそれはとても危険だ。
学校では住所録なども無い世の中だ。
しかし住所のわからない子供をどうやって守るのだ。
個人情報保護法は、個人を守ろうとした法律なのだが、
逆に個人を守りにくい結果になってしまったようだ。
SONY NEX-5/E18-55mm/F3.5-5.6 OSS