中上健次は若い頃に何冊か読んだ。
とにかく強烈な印象が残っている。
新宮出身で暗黒な感じ。重い。
「19歳の地図」と言う映画も強烈だった。
この文庫本はジャズに関して書かれたものを集めたもの。
もう久しぶりに強烈。
新宮の高校を出て早稲田を受験すると言って、新宿に来て、
ずっと歌舞伎町のジャズ喫茶店ジャズヴィレッヂに5年間入り浸って、
いかれた仲間とドローランなどの痛み止めの薬を大量に飲んで
ラリッていた頃の話。
ジャズはフリージャズで、コルトレーンとアルバート・アイラ―。
最後の対談では山下洋輔も出てくる。
フュージョンや渡辺貞夫が大っ嫌い。
小説「灰色のコカコーラ」がすごい。とにかくすごい。
僕もこの本を読んでから、フリージャズばかり聴いている。
本にはマイルス・デビス(中上健次の書き方)も頻繁に出てくる。
それはフリージャズに行かないで、アフリカンなリズムとエレクトリック、ロックの融合に行った。
マイルスには少し批判もあるけど、実は大好きなのはわかった。
彼が芥川賞を取ってニューヨークに住むようになって中村照夫に出会って、好きになっている。
ナベサダとは違うと。
この辺は、彼が大人になって、お世話になったミュージシャンには敬意を表したと思われる。
中村照夫は今でいうフュージョンだからね。
山本剛にも会っている。ブラックでブルージーだから、中上健次には合ってたかもしれない。
とにかく強烈な主に18歳から23歳の暗黒時代の話だから、誰にでも勧めはしない。
フリージャズが好きならOKだ。
しかし久しぶりに聴いてるアイラ―はやばいねええ。
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