メトロ乃木坂駅直結の国立新美術館で東山魁夷の展覧会を見に行った。
東山魁夷は少年の頃から好きだった画家。
いや、私が少年の頃はまだ現役の画家で、90歳まで生きた方なのだ。
圧巻の展示に驚くほどだった。
ここまで有名作品をすべて網羅してるとは思っても見なかった。
だから時間がある時に見た方が良い。
最初の頃から、絶筆までの順を追って展示。
途中には唐招提寺御影堂の障壁画が唐招提寺の内部を模倣した場所に
展示されていて、省略も無しで圧巻。
ここだけで小一時間は見ると思う。
有名作品の残照、道、花明かり、秋翳、緑響く、晩鐘、行く秋、夕星などもは勿論の事、
デッサンもある。
しかし、そのデッサンが既に立派な完成された作品であり、本人は自分は上手くないのです。
と言うのだが、天才であることに間違いはない。
稀に東山魁夷を好きではないと言う人も居るのだが、それはあまりにもメルヘンだったり
美し過ぎたり、白い馬が幻想であったりするからだろうと思うが、
素直に見れば、否定できない類の作品であろう。
まるで、キース・ジャレットやモーツァルトの音楽が思い浮かぶ絵だが、
確かに美しいキース・ジャレットを好きではないという人も居るからね(笑)。
千葉県市川市に自宅があったため、「私の戦後の代表作は、すべて市川の水で描かれています。」と
語ったのであった。
ちなみに多くの美術館は中学生は無料、本日の国立新美術館は高校生も無料だったから、
ぜひ行くべきだと思うわけである。
まあ、御先祖の平福百穂も素晴らしいけどね(笑)。
SONY α7Ⅱ、TAMRON AF 28-75mm F/2.8 (Model A09) (LA-EA4経由)
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