権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

12人の怒れる男

2009-06-03 15:17:13 | 映画

「十二人の怒れる男」とは1957年のシドニー・ルメット監督のハリウッド映画で、私のBEST5映画の一つ。
ヘンリー・フォンダが良い人、リー・J・コップが悪い人、その他10人で構成されるデスカッション・ドラマ(会話劇と言うらしい)で、役者の顔が揃った時点で展開を期待してしまう。


この映画のリメーク版が「12人の怒れる男」でロシア製。 (原題は「12」)
邦題は「十二」と「12」でオリジナルとリメークを区別している。
で、このリメーク版が素晴らしい出来栄えでオリジナルと比べたくなるんだけども、別物映画に仕上がっていて最後まで面白い。
おまけにロシアの役者なぞ知らないものだから余計な先入観が入り込む余地が無い、善人、悪人の区別が付かない。
後味のさわやかなこの作品は、映画好きには是非お勧めしたい。

なおシドニー・ルメットのこの後の作品として「未知への飛行」というのがあって、これも傑作。ただ残念ながらなかなか手に入らない。
なお、「十二人~」はTVMとして1997年に製作されており、その時はヘンリ・フォンダ=>ジャック・レモン、りー・J・コップ=>ジョージ・C・スコットとこちらも見事な出来栄えだった。
これを日本の渋谷パルコで芝居にかけたのが石坂浩二。 自身がヘンリー・フォンダ役を、小松方正がリー・J・コップ役をそれぞれ演じ結構楽しめた。
(小松方正が「笑っていいとも」のゲスト出演で近況を語った所をTVで見て、このドラマを見たさに渋谷に出向いた記憶がある。)
三谷幸喜もこの映画をパロッて「12人のやさしい男達」と言う映画を作ったが、こちらはあまり面白くない。
そして、「未知への飛行」はやはり同じ頃かにTVM化されており、ヘンリーフォンダ=>リチャード・ドレイフェス、?=>ジョージ・クルーニ、ウオルター・マッソー=>ジェームズ・クロムウェル。
こちらも面白い。

コメント
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