働き方法案:衆院厚労委で可決 高プロ巡り怒号、採決強行 - 毎日新聞
今から約40年前のバリバリのエンジニアを自負していた頃、自殺を考えたことがあった。
毎月80時間位の残業をしていて、いよいよの急場となった頃には200時間以上の残業(タイムカードを押して仕事をしていたので正確な時間は不明)になり、夜中に実験室で一人作業している時に天井の配管を見て『これで首つったらどれだけ楽だろう』なんて考えたもんだった。
今だから言えるけど、当時は毎日8:00Amから深夜12:00過ぎ(終電時刻がリミット)まで仕事し、休みは一日も無く、徹夜が月4回くらいはあってこの状況が4か月位は続いた。
今だから言えるけど、この仕事がこけても会社には痛くもかゆくもなかったろうし’万歳’してもどうってことなかったと思う、でも当時は追い詰められて必死に働いていた。(でも能率は相当に落ちていたと思う。)
過労死で自殺する人はこんな心境だったろうと思う。
さて今から約20年前、とりあえず管理職としてとあるプロジェクトの責任者となりこの40年前と同じ様な状況となったが、必ず守ったことがあった。
それは週一回は必ず休日を取ること、それだけ。(休まずに働くということは自己満足だけで決して効率は良くない)
この時は結構つらかったが「自殺」とかは全然考えなかった、一度くぐった修羅場の経験が効いているのかもしれない。
さてここで法的規制が無くなった。
先の戦争での’特攻隊志願制’と同じでこの様な状況を強いられる人々が続出するだろうし、あとからこの制度から抜ける仕組みがあるから云々というのはまったくの抑止にならんだろうと思う。それは「特攻隊志願は取り消します」なんてのと同じ位大変なことかもしれない。
(そういえば「特攻隊志願制度」も自発を装う強制だと思う。)
そのくらい日本の労働者は真面目だと思うし、一番心配なのは性質の悪い経営者(ワンマン経営者は特に)がこぞって’この制度を適用する’こと。
その結果として’ブラック企業’がこの日本から無くなることだろう。
この騒ぎでは「遺族会」の人々が一番説得力を持っていたと思うがただただ残念。