予期しないで観たら予期せぬ面白さだった映画「予期せぬ出来事」。
基本は空港ロビーの二日間で、R・バートンとE・テイラー演じる富豪夫妻の愛憎劇を軸に、青年実業家の破産騒動や有名映画監督の脱税騒動を絡ませて、見事な群像劇にしている。
やはりバートンは見事、前半の傲慢で嫌な金持ち実業家から後半の情けない男への劇的な変化が凄い、それに何となくハッピーエンドで終わるのも良い。(多分、ハッピーエンドだと思うが)
どこかで見た顔だと思ったら「マギー・スミス」、ハリー・ポッターの魔法学校の婆さん先生と言えば分かると思うが、こんな時代(1963年)から第一線で活躍していたんだと思うと感慨深いものがある。
〔内容〕
ロンドン、ヒースロー空港のVIPルームを舞台にした、いわゆる“グランド・ホテル”形式の群像劇。ギャンブラーの恋人(L・ジュールダン)と駆け落ちをしようという富豪夫人(E・テイラー)と夫(R・バートン)の愛憎のもつれを核に、濃霧で飛行機が発たないために、会社の吸収合併を免れなくなった青年実業家(R・テイラー)と彼を秘かに想う秘書の奮闘が副旋律的に扱われ、脱税を画策しながら、やはり、出発が遅れてしくじりかける大物映画プロデューサー(O・ウェルズ)と女優(E・マルティネリ)の打算的な関係、加えて、城の維持費のために、フロリダのホテルに社交コンサルタントとして赴任しようという老公爵未亡人(M・ラザフォード)の旅慣れぬゆえの失敗の数々が、そこに喜劇的彩りを与える。
気になったんで調べたら「大空港」はこれから7年後に公開されている、似たような映画だけれどもこちらはもっとスケールが大きくて娯楽作としては上。
この手のドラマ(群像劇)は「グランド・ホテル」にちなんで”グランド・ホテル”形式と言うらしい、この「グランド・ホテル」は以前レーザ・ディスクで持っていて、その内容もかなり面白いものだった、機会があればもう一度観てみたい。