英国BBCのミステリ・ドラマ「刑事シンクレア シャーウッド事件」、これが面白い。
最初は様々な関連人物の日常が散発的に進行するから訳の分からない状態が続くが「エピソード1」の終わり頃から見事なまでに引き付けてくれる。
なお「エピソード1」では「ニュー・トリックス」のブライアン役のアラン・アームストロングの登場で個人的には結構盛り上がった。
なお「名探偵ポアロ」のジャップ刑事役の”フィリップ・ジャクソン”も結構粗野な田舎おやじ役で出てる。
〔内容〕
ロビン・フッドゆかりの地ノッティンガムシャーに住む元炭鉱労働者のギャリー(アラン・アームストロング)が“矢”で殺害される。
刑事シンクレアたちは捜査を進めていくうちに、この事件が悪夢としていまだに人々の記憶に残る1984年に発生した炭鉱労働者のストライキに端を発した事件ではないか?という疑念に至る。
そして第2の殺人事件が起こる・・・。果たして殺人の目的は?
(出典:AXNミステリ)
このドラマでは犯人はかなり早く判明するがその動機やイキサツがなかなか明らかにされずに、1980年代のサッチャー時代の経済政策に翻弄された人々の様々な人生が複雑に絡み合うという、ミステリドラマと言うよりは典型的な社会派ドラマ。
英国ミステリはなかなか奥が深くて面白い、格闘シーンと銃撃戦とカー・チェースが売り物の米国産よりは遥に体に良い様だ。