権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「マジック・イン・ムーンライト」と「ミッドナイト・イン・パリ」

2015-10-08 19:48:42 | 映画

もう2週間位前に名画座にて鑑賞した二本の映画、このところばたばたして記事にするのが少し遅れた。
さてこの二本はウッディ・アレンが監督で、2014年と2011年だから結構新しいし同時に約1000円で観れるとはラッキー、そんな感想を持った。

◆マジック・イン・ムーンライト
  マジックの世界の裏側をチラっと見せてくれたりするのはそれだけでも結構楽しい、例えば「プレステージ」とか刑事コロンボ「魔術師の幻想」なんかがチラッと種明かしをしてくれる。 この映画ではあまりタネ明しはないが、主人公の信念「すべてに合理的なタネが有る」がガラガラ崩れて最後に復活そしてラストカットではそれを否定するかの様な振る舞い、見事な喜劇というかラブストーリになっている。
 「ステージで華麗なイリュージョンを披露して喝采を浴びる中国人天才マジシャン。その正体は、筋金入りの合理主義者で毒舌家のイギリス人スタンリー。そんな彼のもとに友人のハワードからある依頼が舞い込む。それは、大富豪カトリッジ家の人々を虜にしている評判の美人霊能者がおり、その真贋を見極めてほしいというものだった。超能力や心霊現象の一切を否定するスタンリーは、その女のトリックを見破ってやろうと、一家の滞在する南仏コート・ダジュールの豪邸へ乗り込んでいく。ところがいざ霊媒師のソフィと対面してみると、彼女の尻尾を掴むどころか、次々と説明のつかない現象に直面してしまい、自らの信念がすっかり揺らいでしまうスタンリーだったが…。 」
ウッディ・アレンは喜劇役者としてはどうかと思うも、監督としては素晴らしいと思う。
自慢じゃ無いがこの映画のタネは開始30分で見当がついて、最後に「やはりそうだったか!」ということで結構自己満足に浸れた。 

◆ミッドナイト・イン・パリ
 こんなストーリ。
 
リウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家のギル。しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。そんな彼は、婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる。ところが、スノッブで何かと鼻につくイネズの男友達ポールの出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うことに。するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込むギル。そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ。彼はそこでフィッツジェラルド夫妻やジャン・コクトー、ヘミングウェイといった今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知るのだった。
映画『ミッドナイト・イン・パリ』予告編
 

観ていて思ったのは、こりゃまったく”トワイライト・ゾーン”まんまじゃねぇかい、と言うこと。
ある思いを持った男(女)が別の世界(過去であったり、死後の世界であったり、未来とか) に迷い込むと言う、ファンにはお馴染みの筋立て。 でもこの映画はファンタジーでもホラーでもSFでもなくりっぱな喜劇に仕上がっていたこと、こんなのに出会うと素直に嬉しい。

さて、この名画座〝キネカ大森”では10/10からイーストウッド監督特集で次の二本を上映する、素晴らしいことだ。
  *
アメリカン・スナイパー
  *ジャージー・ボーイズ 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« とうとうオッシロスコープを... | トップ | 映画「無法松の一生」 ~運... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事