おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

合歓の木の春

2006-05-25 14:56:28 | Weblog
店の周りには五六本の立ち木がある。
プルーンの木だけはまともで、他の木はほとんど途中から折れている。
地震と二年連続の大雪でやられてしまったのだ。
災害や開店が無ければ冬がこいをしてあげられたのだが、余力が無くて
やれなかった。
根雪が解けたときの無残な姿に自分だけ生き延びて、御免ねと、心から詫びた。
その中に合歓の木がある。
雑木だから切ってしまおうかと小さい木の時思ったが、宮城マリコさんの
ねむの木学園のことを知りそのままにしておいた。
今ではかなりな木になって、去年の夏優しいピンクの花が不安で疲れた心を
抱きしめてくれた。
やさしいね、やさしいね、やさしいことはつらいのよ。  宮城まりこ
マリコセンセイの声が聞こえた。
他の木は新緑なのに、合歓の木だけは枯れ木のように見える。
でも今日、木の下に行って見ると、木は裂けていたけど小さい芽が始まっていた。
嬉しかった。
君は強い、三メーターの雪の下敷きだったのに。
僕にも長ーい冬の時代が続くかもしれないけど、やがて春が来て実りの秋が来る。

これから又あの骨董屋に行く。続く
そこの店の名は、エコハウスごんげん 025799-3957
と名が付いていた。
戦前戦後の頃の小皿や中皿を百三十枚ほど買った。
小皿15センチぐらい100円、中皿500円、今の新しい皿だってこんなに安くない。
中皿は紺色で25センチぐらい、
地元の農家が晴れの日用に大事にとってあった物だ。
中皿は傷が有ったり歪んでいて、あまり豊かでない農家が買えるはねだし品。
紺色の皿に生ハムや山菜を載せて、
習いたてのフランスのソースをアレンジして出せればイイナ。

今酔っ払い探検隊帰還。
居酒屋蛍に行って来た。
近くのラーメン屋の親父と一緒になった。
うちが繁昌してるから暇になったと思っているらしく、離れた席に陣取った。
僕の手招きでしぶしぶ来た感じ。
魚野川のせいではないのに。
旨いものはやがて飽きられる運命にある。
僕だったら今までのごひいきに感謝してもっと喜ばれる商品を作るのに。
それで僕は入り口の石に刻んだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする