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Mikuのブログ

東芝の粉飾決算 「情報隠蔽」が企業を腐らせるという教訓

2015-07-24 16:47:56 | 政治・国防・外交・経済

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9960

大手総合電機メーカーの東芝が行った不正会計処理の問題が、新聞やテレビで大きく取り沙汰されている。

田中久雄社長はこのほど会見で、「当社140年の歴史の中で最大とも言えるブランドのイメージの毀損があったと認識している」と述べ、自身を含めた経営幹部9人が引責辞任することを表明した。

東芝の決算を調査してきた第三者委員会は、同社が過去5年の決算で利益を1518億円水増しし、「組織判断として行われた」とし、同社に報告書を提出。引責辞任した幹部の中には歴代の社長3人も含まれた。第三者委員会から、粉飾決算が組織的に行われたと指摘されるのは仕方のないことだろう。


◎東芝は戦中・戦後の日本の発展に貢献した

東芝は戦前から日本の発展に貢献してきた企業だ。前身である東京芝浦電気株式会社は、先の大戦中、無線機や発電機、真空管などの軍事物資の生産を通じて、産業面から支えた。戦後も高度経済成長に貢献し、日本を技術大国へと導く原動力になった。

こうした歴史を持つ、日本を代表するトップメーカーの不祥事ということもあり、この衝撃は大きい。海外の投資家が損害賠償を求めて提訴するなどの動きも出てきた。近年、IHIやオリンパスなどの大企業の粉飾決算が相次いでいるが、こうしたことが続くと日本企業全体に対する信用の失墜にもつながりかねない。


◎世界トップ経営者の守護霊が語る、経営の真髄とは?

大川隆法・幸福の科学総裁は2010年7月、経営危機に陥っていたゼネラル・エレクトリック(GE)を再建させたジャック・ウェルチ氏、日産をV字回復させたカルロス・ゴーン氏、マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ氏の守護霊を相次いで招霊。経営の真髄に迫った。

その中で興味深いのは、カルロス・ゴーン守護霊の次の発言である。

「一般に、大きくなった会社の問題はね、いちばん腐ってくるのは、どこかって言ったら、やっぱり情報隠蔽なんだよ。情報隠蔽から腐り始める。だいたい、人間は、ほめられるのは好きで、叱られるのは嫌いなものなんだよな。だから、上に悪い情報が上がらなくなるのが、まず第一弾の兆候なんだよ。下は失敗している ことを隠蔽し始めて、いい情報だけを上げる。それで、上に座っている人間は、だんだんお飾りになって、張り子の虎(になる)」(大川隆法著『逆転の経営 術』幸福の科学出版刊、所収)

今回の東芝の不祥事では、経営トップが現場に過大な目標を押し付けた面も報じられており、上が悪いのか下が悪いのか一概に断定することはできない。ただやはり、どこかの時点で誰かが「私」を捨て、「公」を優先させ、「これは間違っている」と指摘しなければいけなかったはずだ。

こうした「情報の隠蔽」が明るみになったことを機に、業績が傾いたり、大量のリストラが行われたり、企業そのものが倒産する危険性もあるだろう。小さな「嘘」や「ごまかし」の積み重ねが、多くの社員の生活や顧客の信頼など、多くのものを失わせる。その代償は大きい。

その意味で、経営者はもちろん、企業や団体に所属するあらゆる人々は、東芝の問題を対岸の火事とするのでなく、反面教師として多くのことを学べるだろう。(冨)

 


【関連書籍】
幸福の科学出版 『逆転の経営術』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1071
幸福の科学出版 『景気回復法』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=83

【関連記事】
2015年7月号記事 人の心を開く 聴くパワー
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9655
2015年2月号記事 売れる! プロフェッショナルの智慧 営業・接客販売マーケティング - 『智慧の法』特集 - Part1
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8931

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なぜ格差問題は繰り返されるのか

2015-07-24 16:47:35 | 政治・国防・外交・経済

[HRPニュースファイル1437]http://hrp-newsfile.jp/2015/2323/

文/HS政経塾スタッフ 赤塚一範

◆格差問題の根っこ

最近、いくぶん下火(この傾向自体は好ましい)ではありますが繰り返し話題となる格差について考えたいと思います。

格差はなぜ繰り返し問題となるのでしょうか。それは経済学者ハイエクの言葉を借りれば、格差が私たち人間の「原始社会における本能」に根付いており簡単に消し去ることができないからです。

その本能とは簡単に言うならば「村意識」といっても良いでしょう。この「村意識」は小さな共同体を機能させるためには必要なものです。

しかしこの「村意識」が「嫉妬心」と結びついたとき、「みんなと同じが良いこと」「格差は悪」「出る杭はうたれる」という考えとなるのです。このように人間の心の性質が原因となっているため格差は繰り返し問題となります。

◆市場擁護者たちの弱点

また、格差を肯定し市場を重視する人たちの意見が、平等を訴える社会主義者たちほどわかりやすくないため、人々の心をつかめないことも格差問題が再燃しやすい理由として挙げられます。

人はだれでも「自分の賃金は貢献に対して少ない」と思うと不満がでるものですが、格差問題はたいてい「誰がどれだけの賃金を貰うべきか」という「分配の正当性」の問題と関連しています。

格差問題の元祖とも言えるマルクスは「労働こそが生産の根源であり、労働者はその果実すべてを受け取るべきである。資本家は労働者の果実を不当に搾取している」と単純でわかりやすい理論で資本主義の分配システム(市場)を非難しました。

一方、古典的な経済学では、生産は土地、資本、労働の三要素によって行われるとし、市場を通じて、果実は貢献に応じ、地代、利潤、賃金に分配されるとしました。

この説明はかなりの説得力を持ちましたが、現在では必ずしもそう言えなくなっています。そのため、市場を重視する立場から「分配の正当性」を明快に主張しにくいという状況が生まれています。

◆現代社会の複雑性が分配の正当性を分かりにくくする

それは、現在では、土地、資本、労働に加えて「知識」が重要な生産要素として台頭しているからです。

知識は、新商品のための斬新なアイディアから生産を効率的に行うための技術、マネジメント、企業文化まで幅広い内容で使われますが、このような目に見えない知識が重要な生産要素となる社会では「この生産は誰の貢献か」ということが非常に分かりにくくなってしまうのです。

例えば、アメリカのある会社の経営陣がその会社の平均年収の300倍もの年収を貰うことは、その経営手腕に対してふさわしいかどうか論理的に説明することは非常に難しいでしょう。

そのため多くの人が市場による分配システムに不信感をもってしまうのです。

◆市場の活用度が文明の進歩である

しかしここに大きな落とし穴があります。文明社会を維持するためには、例え受け入れがたくとも市場によって決まる賃金はある程度受け入れなければなりません。なぜなら市場の否定は文明の崩壊を引き起こしてしまうからです。

否定した市場の後に来るものは、政府による理性的で画一的な分配システムの採用です。そしてそれは非効率な社会への逆戻りを意味するのです。

知識が主要な生産要素となった複雑な社会において政府が賃金水準を決める事ほど無謀でおろかなことはありません。むしろ複雑な社会になればなるほど、市場をより重視する必要があるのです。

逆に言えば市場の活用が進めば進むほど、文明はより複雑な社会に対応でき、文明は進歩すると言うこともできます。

◆市場を機能させる政策と祝福の心を

文明を進歩させるためには、アベノミクスで行われた賃上げ要求のような「市場に命令する」政策ではなく、ゲームのルールを作るような市場の枠組みを作るための政策こそ重要です。そのような政策が機能する市場をつくり、民間の力を最大に引き出すのです。

そして繰り返される格差問題から脱するために、私たちは「原始社会の本能」である「村意識」と「嫉妬心」から脱しなければなりません。

そのためのキーワードが「祝福の心」です。アベノミクスで経済は活気づいたようにも見えますが、しょせん官製景気であり、いつ格差問題が再燃してもおかしくありません。

私たち国民の「祝福の心」を鼓舞し、機能する市場をつくりだす政策を中心にすることで日本は本当の意味で復活を果たし、停滞した文明を前進させることができるのです。

 

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中国ガス田施設 実態は「軍事施設」 政府はなぜ公開しなかった!?

2015-07-24 12:15:15 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9961

日本政府は、中国が東シナ海で進めている天然ガス田の開発状況を示す、写真や地図などの資料を公開した。これまでに分かっていた海上の掘削施設(プラット フォーム)4基以外に、日中中間線近くに、新たに12基が造られており、そのうち5基はこの1年の間に増設されたという。23日付各紙が報じた。

新たに造られた12基について、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は7月6日付の産経新聞コラムで指摘していた。これを受ける形で、菅義偉官房長官は同日の会見で、新たなプラットフォームの存在を認めたものの、「外交交渉に支障をきたす」として詳細は公開しなかった(23日付東京新聞)。

こんなにも大事なことを、なぜこれまで公開してこなかったのか。また、「外交交渉」とは具体的に何を指すのか。

安倍晋三首相は8月、「戦後70年談話」を出す予定だが、その内容は中国や韓国に配慮し、「河野・村山談話」を踏襲すると見られている。また、9月3日の中国の「抗日戦争勝利記念日」前後に、訪中する可能性も報じられている。

これらの状況を踏まえると、一連の情報を公開しなかった理由は、安倍首相が訪中までに中国との間で「波風」を立たせたくなかったから、と勘繰られても仕方がないだろう。

そもそも、中国のガス田開発の問題は、「地下でつながっている日本側のガス資源を中国に抜き取られる可能性がある」という資源の問題だけではない。プラットフォームの多くにヘリポートが併設されており、「ヘリや無人機の展開拠点として利用する可能性もある」(中谷元防衛相)。

また櫻井氏が指 摘するように、プラットフォーム同士を合体させてレーダーサイトを造れば、中国が一方的に主張する防空識別圏の範囲をカバーできるようになり、日本や在日米軍にとって脅威になる。さらに、中国軍事評論家の平松茂雄氏は、このプラットフォームにミサイル発射基地を造ることもできると指摘している。

こうしたことを考えれば、中国のガス田施設は、ほぼ「軍事施設」と考えた方がいい。

であるならば、この事実を知りながら、国民に公開してこなかった安倍政権には、一定の疑念が生じる。歴史問題が一層注目を浴びる戦後70年の今夏、中国の習 近平・国家主席と仲良くすることを優先させ、先の大戦で命をかけて国を守ろうとした300万人の英霊を悲しませるようなことだけはしてほしくない。(居)


【関連記事】
2015年6月1日付本欄 中国、南沙諸島の埋め立て「軍事利用」 対中国で日本とマレーシア、じわり接近
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9712
2013年7月5日付本欄 中国が新たなガス田の設置作業 中国の海洋進出は第一列島線で食い止めよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6283
2011年3月9日付本欄 やっぱり「白樺」を開発・生産していた中国
http://the-liberty.com/article.php?item_id=1507

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