大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道237

2009-06-22 20:07:29 | E,霧の狐道
龍平は布団から眼を出して、扉の方を見始めた。

“ てんてんてん、てんてんてん、てんてんてん。”

音が近付いて来る。
 扉の前で音が止まる。
扉がス~ッと開いた。
赤い着物の女の子が音も無く入って来る。
左手には赤い鞠を持っている。
俺と龍平はジッとしていた。

「 ごくん。」

龍平の生唾を飲む音が聞こえる.
俺は、手から汗が噴き出す。
 扉から入ってきた女の子は、俺と龍平の寝ているベッドの足元で一旦止まった。

「 うふっ、二人・・・。」

女の子の白い顔に口元の赤さが引き立つ。
女の子は言った。

「 そうなの・・・・・。」



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