大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道233

2009-06-07 19:12:04 | E,霧の狐道
  §13 夜



「 もうすぐだ!」

龍平の声が耳元で聞こえた。

「 おい、起きろ!
 2時になるぞ!」

俺は眼を開けた。
暗い天井が見える。
でも、俺はまだ眼を開けたまま、ぼ~っとしていた。
これが夢か現実か明確ではなかったからだ。

“ 俺、起きたのかな・・・?
 龍平に呼ばれて眼が開いたから、ホントに起きたってことかな・・。”

田中爺のいびきが聞こえる。

“ ぐごごごごごごぉ~、ぐごごごごごごぉ~。
 ズ~、ズ~、ズ~。”

 俺は右に寝ている龍平を見た。
龍平は枕元にあった時計を斜めにし、扉のすりガラス窓から僅かに漏れる光にかざして見ていた。

“ これって、現実っぽいな・・・。”

俺は意識が徐々にはっきりして来る。




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