日々の恐怖 10月22日 ナースフェチ
都内に住むHさんの話です。
「 俺の勤務してる病院で、使われてない広い個室があるんだよ。
なんで使われてないかって言うと、出るから。
夜、廊下を通りかかると、勝手にゆ~っくりドアノブが動いて、ドアが開いたりとか。
もちろん、そのとき誰もいない。
なぜか、部屋の壁の全方位から水が流れる音がしたりとか。
夜、外からその部屋の窓を見上げると、人影が立ってたりとか。
その部屋に、ナースの制服を着た女の人が入ると、見えない誰かに必ず乳や尻を触られるとか。
色々あるんだと。
話を聞くと、その部屋で昔、急に亡くなった人がいたらしい。
その人、すごいナースフェチのヒヒジジィだったんだって。
これはナースさんも談。
ナースもののエロ本とかすごい持ってたって。
そして、隙を見ては、お世話してくれるナースさんたちの尻をつかんだり、乳をわしづかみにしたりしてた。
それで、その部屋に出る見えない誰かなんだけど、ナースコス以外は興味ないらしくて、掃除の人とか、介護員さんは絶対触らないらしい。
その人たちに話を聞いたら、
「 私たちはこんなに熟れ熟れの体であるのに、なんという贅沢なジジィであろうか、チッ!」
みたいなこと言ってた。
ちなみに、俺の病院の職員さんは、ナースさんをはじめほぼ40~50代です。
個人的な意見だが、ジジィはそんな贅沢じゃないと俺は思う。」
童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ