日々の恐怖 11月13日 R163(追記)
似たような事やりました、乗せた側だけど・・・。
田舎の爺ちゃんの葬式で、遠方から来る大叔母を駅まで迎えに行って、別の家の葬式に来た別人を乗せて寺まで行きました。
他人でも同姓の多い地域です。
○山家の次男坊の迎えを待つ喪服の老婦人です。
それで各家の事情なんて似たようなもんだから、妙に話が合いました。
俺「 ご無沙汰してます〜、〇山のS雄です。」
老婦人「 まあご立派になって!わからなかったわ。」
俺「 もう20年ぶりぐらいですよね。」
老婦人「 そうよね〜、最後にあった時はあなたまだ幼稚園だった。」
とか、
老婦人「 今は東京でお仕事でしたっけ?」
俺「 そうなんです、もう5年目になります。」
な感じだった。
俺が“S雄”って名乗った時、老婦人“S雄なんて名前だったかしら?”と、ちょっと思ったらしいんだけど、最近、自分の物忘れを自覚してて、そうなんだろうと流したらしい。
俺も、幼児の頃にあっただけの大叔母の顔なんか知らないも同然だし。
それで寺着いてからちょっと修羅場った。
これで本物の大叔母があちらさんの家に連れて行かれてたら更に笑えたんだが、残念ながらそこまでの事は無く、ちゃんとタクシーでご到着なされた。
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