日々の恐怖 11月26日 ざっくばらんな話(4)
夕方になって、
「 じゃあ、お母さんご飯作らなきゃだから、帰るから見送って!」
って言う母を見送るために、一緒に玄関を出てあげたら、母は物置の方を、
“ チラッ!”
て見た後に、小走りで駐車場まで逃げてった。
母が車に乗ってエンジン掛けながら、
「 あの女、気をつけなよ。
部屋に絶対入れちゃだめ。
って真顔で言ってきて、正直その母の顔にビビった。
母の車を見送って部屋に戻ろうとしたら、物置のドアがゆっくり開いて中からドアノブ握る白い手が見えたから、
「 こっち来ても何も無いし、そこにいた方がいいよ。」
って言って、部屋に入った。
それからドアが開いたり閉まったりするのを見たり、時々インターホン鳴ったり、その家の窓から女の人が見てきたりしたけど、私の部屋で奇怪現象起きたり実害は無く、2年住んで引っ越した。
未だにあれはなんだったのかわからないけれど、今でもあそこにいると思う。
その家も人の出入りをご近所さんは目にしたことがない上に、明かりが付くことも物音がする事もないらしいので全くの謎。
今は、あの部屋で友達の彼氏を撮った写メに映る顔が、日に日に、こちらに向こうとしてるのを観察している。
因みに、その友彼が胡座をかいてる股の隙間に顔、変態なのかな?
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